宮舘くんは愛されすぎてる？

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2人してソファに向かい合わせで正座する。

先に口を開いたのは涼太だった。


宮「まずはごめん。俺が翔太に家に来るよう頼んだのは、Aが心配だったからなんだ。」

「心配って…今までだって家に1人でいることなんてたくさんあったよ？」

宮「最近元気なかったからさ、1人でいて欲しくなかったんだよ。Aはさ、塞ぎ込んじゃう癖あるでしょ？

だから翔太がいれば、少しは気が紛れるかなって思ったんだ」

「そうだったんだ…」



確かに最近仕事が上手くいかなくて凹んでたけど、まさかバレてたなんて。

隠せてたと思ってたけど、涼太にはお見通しだったわけね。

まあ、それで送り込んだのが翔太なのはちょっとズレてるけど。

今のいままで忘れてたのは、確かにうるさいあいつが居てくれたおかげだったのかも。

それで来た理由も言わなかったわけね。




宮「でもまさか俺が予想してたのとは逆に仲良さそうにしてる2人見たら、さすがの俺でも我慢出来ないよ」

「うん、それは私が悪い。ちょっと楽しくなってました。ごめん」



深々と頭を下げて謝る。

ラジオに気を取られて人目を忘れてた私が悪いね。人おらんけどね。




宮「はぁ……なんか、色々誤解が解けて良かったよ。

　 俺は翔太がかっこいいのも、Aが可愛いのも知ってるからさ、気が気じゃないよ」

「えぇ〜？(笑)なにそれ。私には涼太しかいないんだけどな」

宮「それはそこに置いてあるラウールのうちわをしまってから言って欲しかったかな」



今日の涼太はちょっとヤキモチ焼きみたい。
そういうとこ可愛いよね。

本人はかっこいい男を目指してるから言わないであげてるけど。

ぎゅーって抱きしめあって仲直りをする。



宮「なんか今まで気にならなかったんだけど、翔太と同じ匂いしてるの、嫌…だな」

「あいつまた私のシャンプー使ったんか」



外から帰ってきたばかりの体は少し冷えていたけれど、心があったかいから

今はそんなの全然気にならないんだ。

大好きな貴方と、いつまでも一緒にいたい。

そんな想いが少しでも伝われば良いと、一層強く抱きしめた。





.




その晩のメール


〈翔太〜ありがとね〜色々と〉

《なにが》

〈見直したよ。〉

《明日請求書送るな》

〈なんの！〉

《タクシー代と痴話喧嘩巻き込まれ料》

〈終電で帰るって言ってたじゃん！〉

《よろしくな》

〈え、まじで言ってる！？〉

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