宮舘くんは愛されすぎてる？

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「これつけて寝ろ」



薬も飲んで布団に入ると、翔太は遠慮なく涼太の前髪をあげると形の綺麗なおでこにペタッと熱冷ましシートを貼った。



「これ、翔太が買ってくれたの？」

「逆に俺以外誰が買うんだよ」



ふふ、そっかと笑うと不貞腐れた顔をする。

照れ隠しに顔を背ける癖は、いまだ健在らしい。

冷んやりとした頭が、顔の熱を連れて行ってくれるみたいだ。

さっきより少し楽になった気がする。



「学校どうだった？」



起きたばかりで寝れないからと黙ってる翔太に聞く。



「別に普通」



この男らしい返答だと思った。

本当はもう少し詳しく聞きたいけれど、寝ないと彼も帰れないだろうと、それ以上は深く追求せずに黙って目を閉じた。





○
目を覚ますと部屋は真っ暗闇だった。

来たときにはカーテン越しでも明るかったのに、もうすっかり夜になっていたらしい。

ベッドに寄りかかって寝ていた体はバキバキだけれど、スマホの明かりを懐中電灯がわりに部屋の灯りを半分つける。

涼太は規則正しい寝息をたてている。

熱冷ましシートはぬるくなっていて、剥がしたおでこに触れると平温に近くなっていた。

一応新しいものを貼ってから、また部屋を暗くして翔太は部屋を出た。

明日には熱も下がるだろう。

ともすれば、また月曜日にはきっと涼太も起こしに来てくれるはずだ。

やれやれとため息をつく口角が勝手に上がるのを止めることが出来ない翔太だった。




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