宮舘くんは愛されすぎてる？

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渡「で？お前はいつこの家から出てくわけ？」



ベロンベロンの酔っ払いは呂律の怪しい喋り方でとんでもないことを言う。

どんだけ追い出したいんだ私を！



「そうだな〜、ファミリータイプのマンションに、涼太と引っ越す時かな？2人で♡」

宮「A……嬉しいな」

渡「おい！なにイチャイチャしてんらよ！」



うわーん！なんでれらよー！と子供みたいに駄々をこねる翔太。

隣の涼太に抱きついてえんえん泣いてるけど私は知っている。

それが嘘泣きってことをなぁ！！


「離れなさーい！！」


篠原警察出動で酔っ払いを涼太から引き剥がし、「飲み過ぎ！」とお酒を取り上げる。

いつもの色白はどこへやら。首や耳まで真っ赤な彼は、ほんとに少しだけ涙を浮かべていた。



「え、まじ泣き？」

渡「うっせぇ！」

宮「もう限界だね。今日は泊まっていきな」



ほら、と軽々お姫様抱っこでソファに運ばれる成人男子。

ちょっと羨ましくなってしまう。

私も姫抱っこされたい。恥ずかしいだろうけどさ。
憧れちゃうよね。

しかも見た目完全王子の彼氏だよ？

いいなぁ…と見てたら、ブランケットをかけてる涼太と目が合った。



宮「…姫も眠くなった？寝室までお連れしましょうか？」

「…えっ？」



もしかして、口に出してました？

焦った私にはお構いなしでズンズン近づいてくる涼太。



宮「ほら、立って」



2人っきりのときの甘い声で言われて思わず言う通りに立ってしまう。

瞬間、体がふわりと浮いて思わず首にしがみついた。
やばい、結構怖いかも。



「ね、ねぇ、重くない？」

宮「いや？むしろ軽くて心配になっちゃうな」



至近距離で胸キュン即答の台詞を言われ、はあ〜！私の彼氏は最高です！と叫びたくなる。

そのまま大人しく寝室に運ばれて、優しくベッドに下ろされた。



「ありがとう。……涼太？」

宮「ん？…あぁ、ごめん。やっと2人っきりになれたから嬉しくて」



しゃがんで私と目線を合わせる彼は、さっきまでの友達の顔から完全に彼氏の顔になっていて、

これからのことに嫌でも期待してしまう。

え、嘘、顔近いよ涼太……♡







渡「……おい、クソカップル共」

寝ていたはずの翔太が鬼の形相でドアの前に立つ姿は、ホラー以外の何モノでもなかった。

そこからまた私達の口喧嘩が始まったのは言うまでもない。

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