お前のなら��after*剣城京介 ページ40
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｢…あ、剣城くーん｣
部活の後、
サッカー部の部室付近で待っていると
遠くから剣城くんが小走りでやってきた
小さく胸元で手を振っていたら
剣城くんも手をすっと上げてくれてうれしい
｢お疲れ様、これどうぞ｣
そう言って私が剣城くんに見せたのは
大きなおにぎり2つ
家庭科部の活動で料理を作ったあと
余ったご飯で作ったおにぎりだ
調理実習で作ったおにぎりの件から、
部活の終わり時間が合う時、
一緒に帰るくらいには仲良くなった
剣城｢…おつかれ、サンキュ｣
そう言って少しだけ口角を上げる所が
かっこいいなぁと思う
剣城くんは着替えてくるから待ってろ、
と言うと部室へ入っていった
それと同時に他の1年生たちが歩いてきた
天馬｢Aさん、こんにちは〜｣
｢こんにちは、天馬くん｣
他の子たちとも挨拶をして軽くお話をしていると
天馬くんがキラキラした目でこちらを見ていて
私はちょっと困りながら首を傾げた
天馬｢ねえ！剣城からなんか聞いた〜？｣
｢…？何も聞いてないけど…｣
天馬｢…もぉ〜、ちゃんと説明しなって言ったのに〜｣
天馬くんがそう言うとみんなもあれね〜と
キラキラした目でこちらを見ていて
聞きたい？と言わんばかりに見つめてくる
え…？
何の話なの…？
天馬｢えっとね〜｣
そう言って天馬くんが話しだした
私が剣城くんにおにぎりを拒否された経緯だった
私が来る前に剣城くんにおにぎりを貰ってもらおうと
ある1人の女の子がしつこく付きまとっていたらしい
他の子もその子がもらってもらえたら
便乗して渡そうと周りに集まっていたらしい
でも剣城くんは好きな女からしか受け取らない
お前のことは嫌いだ、消えろって言ったせいで
女の子がどこかへ泣きながら走っていったそう
その後タイミング悪く現れた私が
剣城くんにおにぎりを渡さそうとして、
ああなっちゃったみたい
｢…そっか…、申し訳ないことしちゃったな…｣
天馬｢えっ？｣
｢…え、だって私を尻もちつかせちゃったのが申し訳なくて、
私のおにぎりを食べてくれたんでしょ…？
ほんとは好きな子のおにぎり、食べたかっただろうね…｣
…なんか、空気固まった…？
天馬｢はぁ…、道のりは長そうだね、剣城？｣
私が振り返ると後ろには剣城くんが
剣城｢…帰るぞ｣
今は、2人で帰れるのが嬉しいから、
剣城くんに思いを伝えられなくても、いいんだっ…
私は笑顔でうなづいた
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瑠璃(プロフ) - 美紅さん» コメントありがとうございます！申し訳ないのですがリクエストは受け付けておりません(>_<)💦 リクエストにお答えできるほどの文才も自信も持っておらず(>_<)💦 よろしくお願いします！ (2022年6月10日 21時) (
レス) id: 75384eaf90 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - リクエストをよろしいですか？ (2022年6月10日 17時) (レス) id: 2c9c8b9b13 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 奏多さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます！もっとキュンキュンしてもらえるように頑張ります〜！ (2022年3月23日 22時) (レス) id: 75384eaf90 (このIDを非表示/違反報告)
奏多 - 初めまして、いつもキュンキュンしながら読ませてもらっています。これからも頑張って下さい!! (2022年3月23日 21時) (レス) id: e041fb3c4a (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - 偽薬さん» コメントありがとうございます！きゅんきゅんしてもらえて嬉しいです！頑張りますね(*^^*) (2021年12月9日 10時) (レス) id: 75384eaf90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2021年8月22日 21時
