幸せ��*剣城京介 ページ39
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剣城｢………A…｣
授業が終わり部室に向かうため、
1人で廊下を歩いていると、つい考えてしまう…
Aが世界から消えてから、
もう１ヶ月が経った……
Aが消えた喪失感から、
心にぽっかりと穴が空いたような日々を送っている…
何もかもどうでもいいような気さえしてくるが、
勉強も、部活も手を抜いてはいない……
Aが行きたかった学校、
Aが羨ましがった部活、
それをないがしろには出来ない……
Aの分も生きていこうと強く思う……
そんなことを考えて歩いていると、
もう下駄箱まで来ていた…
もうすぐ部活が始まる、
気持ちを切り替えなくては……
一度目を閉じ、深く深呼吸をする……
｢……え………………剣城くん…？！｣
馴染みのある声に呼ばれぱっと振り向くと
もういないはずの……
いるはずがないAが、いる…………
剣城｢……夢…………か……｣
きっと夢だ……
会いたい思いが、
Aの夢を見させてくれている……
近づいていくと目を潤ませているAが……
抱きしめると感覚がリアルで
言えなかった、言いたかった思いが溢れ出す……
剣城｢A……、好きだ……｣
夢が覚めるまでの間だけ、
抱きしめさせてほしい……
夢が覚めたら、きっともう、二度と会えない……
｢……剣城くん、苦しいよ……｣
そう言って、ぽんぽんと胸を叩いてくるA……
感覚がリアルすぎるのに違和感を覚え腕をゆるめて
目の前にいるAの頬を撫でると温かい……
剣城｢……生きてる…のか……？｣
｢……生きてるよ…、もう……
同じ学校って知らなかったよ…
もう、会えないと思ってたから、うれしい……｣
そう言って目に涙を浮かべ笑うAの
その姿を見て、もう、自分を止められない……
Aが生きていた、
という事実が嬉しくて、たまらない……
剣城｢……A…………｣
また抱きしめると、
さっきはおとなしく抱きしめられたままだったけど
今度は抱きしめ返してくれた
｢……剣城くん、私も、好きだよ……｣
あと、もう少し、時間が許す限り、
抱きしめ合っていたい……
明日も会えるという幸せが
放課後の夕陽と共にきらきらと輝いた……
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あやか(プロフ) - 瑠璃さん» わ、元気を出して貰えたなら良かったです！コメントして良かった(｡･･｡)ご自分のペースでゆっくり更新してくださいね、続編も楽しみにしてます頑張ってください！(●´▽`●) (2020年5月13日 15時) (
レス) id: 9edf19eee5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます！最近あまり良い文章を書けなくて悩んでいたのですが、なんだか頑張れそうです.☆.｡ありがとうございます！ (2020年5月11日 12時) (レス) id: 75384eaf90 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 初めまして！最近夢小説にハマっていて、こちらの作品にたどり着きました。キュンキュン止まらなくてやばいです…!!最近見た作品の中で1番好きです…(´；ω；`)ｷｬｱｱ (2020年5月7日 21時) (レス) id: 9edf19eee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃 | 作成日時：2012年3月27日 14時
