インモラル

-3- ページ3

そして連絡は突然やって来る。


藤『オレと出かけませんか？デートしませんか？』

北『っは？デート・・・？』


藤ヶ谷君から届いたラインのメッセージを見て、

オレは一人声に出して呟いていた。


北『デートって…。ちなみにどこに？』


つい律義に返事をしてしまう。

直ぐに既読になり返事が返って来る。


藤『サーフィン！』


藤ヶ谷君とサーフィン？？

それにオレはサーフィンをまともにやった事がない。


北『ほとんど初心者なんですけど？』

藤『ちゃんと俺教える。近場で仕事お休みの日教えて。』


藤ヶ谷君の中ではもう行くことは決定なんだ。

まあ、別に、用事もないし・・嫌じゃないし・・

何やかんやで結局来週末に出かける事が決まった。

でも、オレは教官をしているが自分の車を持っていない。

その事を伝えると・・・


藤『俺、車あるんで迎えに行きますよ』


オイオイ、免許取り立ての男が車持っていて

オレがないって・・肩身が狭い

でも話は藤ヶ谷君の一歩的な約束で目的地へ向かう事になった。

当日、何故か家の前まで迎えに来てくれる事になり

オレはアパートの前で待っていた。

軽くクラクションが鳴った、それに気付いたオレは直ぐに向かった

車を見て息を飲んだ・・黒のランクル・・初心者マーク付き。

藤ヶ谷君はいったい何者なんだ？


藤「おはよう。」

北「サーフィンなら電車とかバスで行くのもなんか面倒くさそうだし。車凄いな・・」

藤「そうですか？ありがとうございます。カーナビ設定しますよ。」


運転席に座る藤ヶ谷君ががカーナビを触り始めた。

どうやら2時間程で目的地に着くようだ。

設定し終わるとシートベルトを締め直した。

-4-→←-2-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す