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第百十四話 ページ24

炭治郎side




俺とAはしばらく同じ体制で何も喋らなかった。





俺はAの力になりたくて、
必死で言葉を伝えて、
無意識にAの温かさを感じたくて、






Aの肩に頭をもたれかからせてしまった。





そして、Aも俺の肩に頭をもたれかからせている。

しかも、俺の服をキュッと握りしめている。






Aが俺に甘えてくれているみたいで、正直に言うと嬉しい…。







嬉しい…が…



この体制は…まるで…









抱き合っているようではないだろうか!?









嫁入り前の女子に俺は何てことを!?








心臓が煩い…
爆発しそうだ。








あ…A、いい匂いがする。
優しい匂いだ。
俺が好きなAの優しい匂い……







って、匂いを嗅いでいる場合じゃない!


どうすればいいのか…
でも、Aが落ち着いているなら、このままでいいのか?




そう考えて、Aが動くまではこのままでいようかと思った時…









善「ギャァァァァァァァァァ!!」



いきなり善逸の悲鳴が部屋に響き渡った。





『ビクッ』





俺は反射的に顔を上げた。
Aは驚いたのか肩をビクつかせていた。





炭「A、大丈夫だ。
善逸、いきなり大声を出したらAが驚いてしまうじゃないか。」





俺はAを落ち着かせようと背中をさする。




善「何?何なの!?何してんの!?
なかなか、帰ってこないから心配してきてみれば、こんなに可愛い子と抱き合ってイチャイチャしてたんですか!?
いいご身分だな!とんでもねぇ炭治郎だ!!」


炭「な、イチャ…!そ、そんなことはしていないぞ!」



善逸の言葉に先ほど感じた、Aの匂いや落ち着かない心臓の鼓動がまた戻ってくる。


心臓が煩い。


落ち着かせようと撫でていた手は今は行き場を失ってしまった。





善「何、その音!?俺、今何聞かされてんの!?」





騒ぐ善逸にどう誤解を解くか言葉を探していると、俺の服をAが引っ張った。





「グイグイ」





炭「A?」



俺の腕の中にいるAを見下ろすと、




『た、炭治郎…私、もう大丈夫だよ。もう、その…は、離しても…/////』



顔を真っ赤にさせて、目を潤ませたAが上目遣いで俺を見て言った。







か、可愛い!
って違う!俺は何を考えているんだ!
俺は長男だ!
Aは可愛いが、今はそんなことを考えている場合じゃない!!

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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇(とくに炭次郎のところ) (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
れーー - つづき待ってます (2020年10月30日 23時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - 全然大丈夫ですよ。書ける時でもいいので、いつでも待っています。宇髄さんはからかうの上手いけど、主人公ちゃんは照れていたしなぁ。宇髄さんに抱きしめてもらいたい、なんちゃって( -∀-) (2020年8月18日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - ミナリンスキーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!最初から読んでくださり、ありがとうございます!仕事が忙しくて更新が滞っていますが、頑張って更新できるようにします!今後もよろしくお願いします。カナヲちゃんとの絡みも入れていきます! (2020年8月8日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - はじめまして最初から読んでいます。炭治郎との関係がますます気になります。カナヲちゃんとはもっと仲良くなってほしいです。続き楽しみに待っています。 (2020年7月30日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月城 | 作成日時:2020年6月28日 22時

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