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第百八話 ページ18

炭治郎side






『う、あっ……あ、、や、やめて!
れ、、ご…さん、、、あぁぁぁぁぁっ!』





急に魘され出したA。
顔は更に青白くなり、汗が噴き出ている。





炭「A!!A!」




俺が握っていない方の手からは強く握り締めたせいか、血が出ている。






『やめて!こ、さな、でっ!い、やっ!
た、じ、、う!!』







俺はAの握りしめられ血がでた手を解いて、これ以上傷がつかないように優しく握った。




炭「A!大丈夫だ。Aは1人じゃない!俺がいる!俺もAと一緒に戦うから!!A、起きるんだっ!!」






Aに必死に呼びかける。

頼む、俺の声を聞いてくれ。







『た、んじ、ろう…?』






俺の言葉が伝わったのか、Aは目を開いた。

Aの目からは涙が溢れている。






そして、ゆっくりと身体を起こして、俺を見た。

身体はカタカタと震えている。








炭「A!」








俺は無意識のうちにAを抱きしめていた。






『あ、、あっ…炭治郎っ!炭治郎!私、私…また守れないってっ!!!』




涙をさらに溢れさせて俺の名前を呼ぶAを抱きしめる手を強めた。





炭「大丈夫だ。Aは1人じゃない。俺と禰豆子を守ってくれただろ?大丈夫だ。俺がいる。」




泣いて、震えるAを落ち着かせようと、背中をポンポンと優しく叩く。






『う、ぁぁぁぁんっ!!
私、私、皆を守りたいっ!大切な人を誰も死なせたくないのにっ!
未来は、いつも、いつも、奪っていくっ!
いなく、ならないでっ!私から離れていかないでっ!!』






Aが泣き叫ぶ。
夢の話しなのだろうか?
未来…と言っていたが。





炭「大丈夫だ。俺はAから離れて行かないよ。側にいるから。」
 


『っ!ありがとう…炭治郎、ありがとう。ごめんね、ごめっ………』







Aは急に起きて泣き叫んだからか、また気を失うように眠ってしまった。



 


俺は眠ったAをベッドに戻して、目元の涙を拭う。







Aの顔色は先ほどよりも良さそうだ。

とにかく、起きてくれてよかった。







そう思ってAを見ていると、声をかけられた。

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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇(とくに炭次郎のところ) (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
れーー - つづき待ってます (2020年10月30日 23時) (レス) id: 69c853c22b (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - 全然大丈夫ですよ。書ける時でもいいので、いつでも待っています。宇髄さんはからかうの上手いけど、主人公ちゃんは照れていたしなぁ。宇髄さんに抱きしめてもらいたい、なんちゃって( -∀-) (2020年8月18日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - ミナリンスキーさん» はじめまして。コメントありがとうございます!最初から読んでくださり、ありがとうございます!仕事が忙しくて更新が滞っていますが、頑張って更新できるようにします!今後もよろしくお願いします。カナヲちゃんとの絡みも入れていきます! (2020年8月8日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
ミナリンスキー - はじめまして最初から読んでいます。炭治郎との関係がますます気になります。カナヲちゃんとはもっと仲良くなってほしいです。続き楽しみに待っています。 (2020年7月30日 1時) (レス) id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月城 | 作成日時:2020年6月28日 22時

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