第五十二話 ページ9
そのメンバーに驚いた顔をする甘露寺と胡蝶。
特に、午後からのメンバーにだ。
甘「(えぇぇぇ!冨岡さんと不死川さん!?あの2人喧嘩ばっかりしてるのに!Aちゃん大丈夫だったかしら…))」
胡「まぁ!冨岡さんと不死川さんですか。大丈夫でしたか?
冨岡さんは言葉が足りませんし、不死川さんは血の気が多いですから…」
『?大丈夫でしたよ!お二人ともとても優しかったですから?
それに、冨岡さんは私の兄弟子だったんです!!』
甘露寺、胡蝶の心配に"?"を浮かべてAが言う。
甘「でも、Aちゃんは水の呼吸の使い手ではないわよね?」
『はい。水の呼吸は使えなかったんですけど、ここにくる前に、修行をつけてもらっていたんです!
冨岡さんも同じ師匠に修行をつけてもらったって昨日知ったんです!』
胡「そうだったんですね。(だから、冨岡さん…昨日、"俺の妹を頼む"なんて行ってきたんですね。本当に言葉が足りないんですから!)』
甘「兄弟子、妹弟子の関係!!キュンキュンしちゃうわね!素敵だわ!」
『私、家族はもう皆いないけれど、お兄ちゃんができたみたいで、嬉しいんです!!』
その言葉に甘露寺と胡蝶はハッとする。
甘「(一族は皆殺しにされていたって…)
そうね!私もAちゃんのこと妹みたいに大切よ!冨岡さんには負けないわ!」
甘露寺はAの手を握りしめて言う。
胡「貴方には柱の私たちもついています。もちろん、私も貴方を大切に思っている1人だと覚えておいてくださいね。」
Aは2人の言葉に胸が暖かくなった。
平気そうにしていても、家族を失った事が心に大きな傷を残していたのだろう。
それが少し…暖かい何かで優しく覆われたかのような感覚に陥ったのだ。
『甘露寺さん、胡蝶さん!ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!』
Aは嬉しそうに笑って言った。
胡「では、無事に最終選別を通過できるように引き続き、修行を続けましょうか。」
『はい!』
その後、日が沈むまで修行は行われたのだった。
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇(とくに宇随さんのところ) (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - 雪さん» 雪様、コメントありがとうございます。試行錯誤しながら書いていて、うまく書けているか不安でいっぱいでしたので、そう言って貰えてとても嬉しいです!ありがとうございます!これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします(o^∇^o) (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続編おめでとうございます! とても良い作品を書いていて羨ましいです! これからも更新頑張ってください! 応援しています! (*^▽^*) (2020年6月14日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月城 | 作成日時:2020年6月9日 15時