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第四十七話 ページ4

『冨岡さんは水の呼吸を使うんですよね?』



冨「そうだ。」



『ここに来る前に水の呼吸を扱う方に修行を見てもらっていたんです。鱗滝左近次さんと言う方なんですが、ご存知ですか?』



冨「(知っている。)俺の師匠だ。」


それを聞いてAは目を輝かせる。


『そうだったんですね!!ということは、私は冨岡さんの妹弟子ということになりますね。嬉しいです!』


冨「そうだな。(妹か…)ムフ」


『これから、妹弟子としてもよろしくお願いします!』



ニコニコと人懐こい笑顔を冨岡に向けるA。
冨岡もいつもの無表情が少し崩れている。


冨「あぁ。(俺が守ってやらなければ。)」









そんな和やかな雰囲気な2人をAの修行をつけるために、やってきた不死川が驚いたような顔で見ていた。




実「!(と、冨岡が笑っているだと!?いや…あれは笑ってんのかァ?いや、だか、いつもの無表情じゃねぇ。)」




冨岡の見慣れない表情に声をかけるのを忘れて唖然とする不死川。




しばらくそのまま2人の様子を見ていた不死川だったが、


実「(いや…こんなとこで突っ立ってる場合じゃねぇ。さっさと修行を始めねぇと時間がもったいねぇ。)」


冨岡とAがいる方へ歩き出した。









不死川の足音に気づいた2人が不死川の方を見る。


『不死川さん、こんにちは!!』


実「おぅ。暇だったからなァ。来てやったぜェ。」


『ありがとうございます!よろしくお願いします!』


冨「不死川も来たのか。Aは俺の妹(弟子)だ。よろしく頼む。」


突然の冨岡の妹発言にAは嬉しそうにニコニコしている。


『(お兄ちゃんとかいなかったから、嬉しいな!!)』




実「ハァァ?妹??(まさか行き別れた兄妹だったのか?冨岡の奴、笑ってやがったしな)」


不死川はそんな2人の様子を見て、本物の兄妹だと信じてしまった。


冨「あぁ。妹(弟子)だ。」


実「そうだったのかァ。良かったじゃねぇか。大事にしろよぉ。」


冨「もちろんだ。兄(弟子)だからな。」



『私も兄(弟子)に会えて嬉しいです!!』



ニコニコと笑うAと、いつもの無表情ではない冨岡…




これで完璧に不死川は冨岡とAが行き別れた兄妹であったと思い込んでしまったのだった。




実「(それにしても、全然似てねぇ兄妹だなァ。)」




不死川が2人は本当の兄妹ではなく、兄弟子、妹弟子の関係だと知るのはまだ先の話である。

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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇(とくに宇随さんのところ) (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - 雪さん» 雪様、コメントありがとうございます。試行錯誤しながら書いていて、うまく書けているか不安でいっぱいでしたので、そう言って貰えてとても嬉しいです!ありがとうございます!これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします(o^∇^o) (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます! とても良い作品を書いていて羨ましいです! これからも更新頑張ってください! 応援しています! (*^▽^*) (2020年6月14日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月城 | 作成日時:2020年6月9日 15時

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