第六十九話〜主人公side〜 ページ26
Aside
冨岡さんと道でバッタリあって、産屋敷邸まで送ってもらった。
屋敷に到着してすぐに耀哉様に報告する為に部屋を訪ねる。
『耀哉様、ただ今戻りました。』
産「A、よく帰ってきてくれたね。
最終選別突破おめでとう。」
『ありがとうございます。』
産「これから鬼殺隊の剣士として、よろしく頼むよ。」
『はい!』
私は耀哉様にあの女鬼が言っていたことを聞いてみることにした。
『耀哉様、お聞きしたいことがあるのですが。』
産「何かな?いってごらん。」
『最終選別で出会った鬼が、"あの方に認めてもらって十二鬼月になるはずだった"と言っていたんです。
あの方とは鬼無辻のことですか?
そして、十二鬼月とは何でしょうか?』
産「Aの言う通り、あの方とは鬼無辻のことだね。
そして、十二鬼月とは鬼無辻の直属の配下だよ。他の鬼とは比べものにならない程の実力を持つんだ。
十二鬼月には柱が何人も殺されている…
Aも鬼殺隊に入ったからには、いつかは十二鬼月と戦うことになるだろう。」
十二鬼月…
私が最終選別で出会った鬼達とは比べものにならない程強いのだろう。
私は拳を握りしめる。
産「A…これから君には辛く厳しい道を歩いてもらうことになるだろう。
それでも、全ての鬼を滅する為に君の力を貸して欲しい。」
耀哉様が辛そうな…申し訳なさそうな…力のない笑みで笑う。
耀哉様にそんな顔をしてほしくないと思った。
『耀哉様。私が歩む道は辛く厳しい道かもしれません。ですが、その道を歩むと決めたのは私自身です。
耀哉様が気に病まれる必要はありません!
それに、耀哉様やあまね様が導いてくださらなければ、私は力を目覚めさせる術も知らずに鬼無辻に殺されていたかもしれません。
耀哉様やあまね様のおかげで今の私がいるんです!
だから、私は鬼殺隊として剣を握ります!』
耀哉様に少しでも私の気持ちが伝わればいいと、今思っていることを必死に伝えた。
産「Aありがとう。
やはり、君には人を引きつける何かがあるね。
これからもよろしく頼むよ。」
『もちろんです!』
耀哉様がいつもの優しい笑顔を見せてくれて、私は安心したのだった。
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇(とくに宇随さんのところ) (2022年3月24日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - 雪さん» 雪様、コメントありがとうございます。試行錯誤しながら書いていて、うまく書けているか不安でいっぱいでしたので、そう言って貰えてとても嬉しいです!ありがとうございます!これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします(o^∇^o) (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続編おめでとうございます! とても良い作品を書いていて羨ましいです! これからも更新頑張ってください! 応援しています! (*^▽^*) (2020年6月14日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月城 | 作成日時:2020年6月9日 15時