第六十四話 ページ21
「うわぁぁぁ！助けてくれぇ！」
Aが悲鳴の方へ急いで行くと、女の鬼が人の首を握り締めて立っていた。
『っ！(酷い邪気！これは…さっきの鬼とは比べ物にならないほど強い！)」
Aは刀を構える。
女鬼「可愛らしい女の子がきたものね。でも、残念ねぇ。もうお別れだわ。」
女鬼は微笑みながら口についた血をぺろりと舐めた。
『お別れ？』
女鬼「そう。お別れよ。
貴方は今から私に喰われるんだから！」
そう言ってAに女鬼が襲いかかる。
『っ！(この女鬼！速いっ！)』
Aが女鬼の攻撃を避ける。
女鬼「今のが避けられるなんて！次はどうかしら？」
女鬼がAに再び襲いかかり、Aは先程のと同じように避けようとする。
『(避けれない速さじゃない。私も攻撃しないと！)グッ！？』
「ガキンッ」
避けたはずなのに、爪がAを襲う。
間一髪、Aは刀で爪を弾いた。
が…避け斬れなかった鬼の爪により、腕に少し傷を負ってしまったのだ。
『(今のは……爪が伸びた！？それに、あの爪…硬い！)』
女鬼「ふふふ。貴方…稀血だったのね。しかも、極上の稀血…美味しそうねぇ。」
鬼の目が血走っていく。
『(次は攻撃される前に攻撃する！)
破魔の呼吸、漆ノ型、天照！』
太陽の熱を持った斬撃が鬼を襲う。
Aの斬撃は鬼の左手を斬り落とし、体中に傷痕を残した。
女鬼「ぐっ！あ、熱いっ！このっ…おのれ！この技、覚えがある！日向八千代の技ね！？お前は日向の巫女だなぁぁぁ！」
『お婆さまを知っているの？』
女鬼「私をここに閉じ込めたのは、日向八千代！奴の代わりにお前を八つ裂きにしてやるわ！」
女鬼はAが日向のものであると知ると、怒り狂い襲いかかってきた。
『(冷静さを欠いて、隙だらけ。今だ！)
破魔の呼吸、肆ノ型、雷切！』
私は足の筋肉を強化し、地面を蹴った。
「バチバチバチ」
「ザンッ」
「ゴトリ」
女鬼の首が落ちる。
女鬼「おのれ…おのれ…日向八千代！こんな所に入れられなければ、私はあの方に認められて十二鬼月に……」
『(あの方？……十二鬼月？？)』
女鬼はチリとなって消えていった。
『ふぅ…(冷静さを失ってくれてよかった。それにしても…お婆さまが捕まえた鬼か。
どうか…清らかな魂となり天に召されますように…)』
Aは散ってしまった女鬼を見てそう祈った。
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琴音 - めちゃくちゃ、キュンキュンしました！ありがとうございました🙇(とくに宇随さんのところ) (2022年3月24日 17時) (
レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
月城(プロフ) - 雪さん» 雪様、コメントありがとうございます。試行錯誤しながら書いていて、うまく書けているか不安でいっぱいでしたので、そう言って貰えてとても嬉しいです！ありがとうございます！これからも更新頑張りますので、よろしくお願いします(o^∇^o) (2020年6月14日 22時) (レス) id: 9dff787f75 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続編おめでとうございます！ とても良い作品を書いていて羨ましいです！ これからも更新頑張ってください！ 応援しています！ (*^▽^*) (2020年6月14日 22時) (レス) id: fbeba8bbe8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月城 | 作成日時：2020年6月9日 15時
