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「私も本読もうかな」
静かに本を読むウォヌに少し憧れを持っていた。
ウォヌのこと好きだし、
好きなことって共有した方がいいと思って。
ウォヌ「本読むとこ初めて見た」
「うん、ちょっとね」
机の上に手を伸ばしてウォヌの本を借りる。
1ページ1ページめくって読んでいく
…んだけど
まあ、難しい単語がズラズラ並んでて読めるはずもなく。
チラッとウォヌの横顔を盗み見る。
眼鏡かけてるの、好きなんだよなあ。
どんな小説を見てるんだろう。
あ、ちょっと笑った。
ウォヌ「なに?」
私の視線に気付いたウォヌが本から目線を私に向ける。
「ううん。眠くて」
ウォヌ「眠いから俺の顔見てたの?」
「ウォヌ見てたら安心して。すごい眠い」
本じゃなくて俺見てたんじゃんって笑われる。
「本はとうぶん読まない。読めない」
「私も本読んだらウォヌと同じ気持ちになれるかなーって」
思ったんだけどね、と口を開くと
ウォヌ「なにそれ笑じゃあAの気持ちはどうやったらわかる?」
「んー、聞いてくれれば?」
私は本なんて読まないから持ってすらないし。
「絵本ならあるけど」
ウォヌ「なんで?」
「絵がかわいいから」
パケ買い的な?と引き出しから絵本を取りに行き、ほらと表紙を見せる。
ウォヌ「読んであげるよ」
「子ども扱いしないで…って言いたいとこなんだけどウォヌの声落ち着くからお願いします」
ウォヌ「ふは、寝る気満々じゃん」
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作者名:tea | 作成日時:2021年11月29日 0時