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「はー寒い」
ウォヌ「なんで薄着してきたの」
「お昼は暖かったの」
ウォヌ「あそ」
2人でコンビニへ足を動かすと
「…ありがと」
ふわっと肩にかけられたウォヌの着ていたパーカー。
ちょうど横断歩道が赤になったから立ち止まってパーカーに手を通そうとすると
ウォヌ「ん」
私が着れるように手伝ってくれるウォヌ。
そのあと特別な何かを話すわけでもなくすぐに着いたコンビニ。
ウォヌ「アイスどれ？」
「クッキーサンドアイスがいい」
ウォヌ「これ？初めて見た」
え、最近ハマってるのに。と言うと「食べてるの見たことない」と返される。
「あ、帰り道ひとりで食べてるからだ」
仕事終わりに買ったら待ち切れずに食べちゃうんだよね。疲れてるんだもん、仕方ない。
ウォヌ「ふーん、あとで一口ちょうだい」
「いいよ。めっっちゃ美味しいから！ほんとに！3日に1回は食べないと生きていけなくなるよ」
ウォヌ「ふは、わかったよ」
俺はこれ、と相変わらずいつもの棒アイスを迷いなく選んでレジに持って行ったウォヌ。
もう当たり前のようにお金を出してくれるウォヌにありがとう、とお礼を言って並んで家へ帰る。
「ウォヌほんとこのアイス好きだね」
飽きないの？一途だね、と繋いだ手とは反対のアイスの入った袋をぶんぶん子供がするように振りながら聞いてみる。
ウォヌ「一途だよ。一回好きになったらずっとね」
今度は横断歩道でもないのに立ち止まるウォヌ。目線をウォヌに動かすと眼鏡越しの目と合ったからパッと逸した。
「…ふーん？」
なんて言い返していいかわからず、ただ繋がれた手に力を込めるとぎゅ、っと握り返される。
「やっぱりずるい」
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作者名：tea | 作成日時：2021年11月29日 0時
