後ろの席のジュンフィくん (ページ19)

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ジュン「Aちゃん、今日お菓子パーティーありがとう。すごい楽しかった！」

帰り道、ミンギュとハオちゃんが並んで話しながら歩く後ろに付いて私はジュンくんと歩いているとジュンくんがあの、と口を開いた。

「ん？」

ジュン「好き…なタイプってなに？」

ミンギュ「っごほごほ」

んー、そうだなあ。
と答えようとすると前で歩いていたミンギュが急に立ち止まって咳き込むから

「痛あっ！」

ミンギュのたくましい背中に思いっきり顔をぶつけた。

ジュン「だ、大丈夫2人とも！？」

あわあわオロオロしながらミンギュと私を交互に見て眉を下げるジュンくんに大丈夫だよ、と笑ってみせた。

本当は鼻折れたんじゃないかと思うほど痛いけど。

ミンハオ「Aヌナ、大丈夫ですか？すごい鼻が赤くなってる…」

「ほんと？多分大丈夫だよ！ありがとうね」

ミンギュ「ごめんヌナ、、」

しゅん、と飼い主に怒られたかのようにしっぽを下げて謝るミンギュ。やっぱり犬だな。

「大丈夫だからほら、しっぽ振って？」

ミンギュ「…え？」

あ、間違えて本音を言ってしまった。
ううん、なんでもないと返すとミンギュは

ミンギュ「、あ！絆創膏貼るから待ってて、、えーと」

と自分のリュックを必死にガサゴソ漁ってジャーン！と絆創膏を出した。

「そういえばなんで絆創膏なんて持ってるの？」

女の子の私ですら持ってないのに、と付け足すとミンギュは当たり前、というような顔をして

ミンギュ「小さい頃からヌナがケガするからに決まってるでしょ！」

「ふふ、そうなの？」

最近はケガすることなんてほぼないのに。
健気でかわいい弟だこと。

絆創膏貼るねー、とミンギュが外袋からぺりっと剥がす。

「別にいいのに笑でもありが…」

ジュン「ちょっと待って…！！」

「「ん？」」

私とミンギュは声と顔を揃えてジュンくんの方へ向けた。

ジュン「Aちゃんまでミンギュのこと好きになっちゃう…」

「、え？」

…ミンギュ？なんで？別に絆創膏貼ってくれるだけなのに、と考えたところまでで気づいた。

(ユア「聞いて大変！好きな人ができたの！」)

(ユア「道で転んでね、大丈夫ですか！？って駆け寄ってくれて、絆創膏を貼ってくれたの」」)

「ジュンくん、ミンギュは弟だからそんな感情は湧かないよ笑」

そんなことを言いながらも、ジュンくんの言っていることを理解して恥ずかしくなった。

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