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先生「ちょっとプリントあって取りに行ってくるから待ってて〜」


登校初日だから授業はなくてもう帰りのHR。

教室から先生がいなくなったのを見届けていると


「俺ウォヌ。よろしく」

と前の席の眼鏡をかけたイケメンが手を差し伸べてきた。


「私はA、よろしくね」


と返事をして片手を出して握手をすると、ウォヌがもう片方の手で私の手を包み込むようにしてきた。


びっくりして目を見開くと


ウォヌ「ふは、かわいいなお前」

とからかってきたので手を離そうとすると


つんつん、と後ろからまた背中をつつかれる。

ジュン「さっきはありがと…ん?なんでふたりは手繋いでるの?」

「や!繋いでないよ!握手!」


急に見られているのが恥ずかしくなって全力否定をした。

ていうか何でまだ手握られてんの?とゆっくり解こうとしたけどギュッと強くされたので諦めた。


ジュン「びっくりした〜俺、ジュン!ふたりはなんて言うの?」

ウォヌ「ウォヌ。ジュンよろしく」

「Aだよ!よろしくねジュンくん」

ジュン「よろしくね!お友達ができて嬉しい!僕中国人だからお友達できないと思って不安だったんだ〜」


あぁ、だからハングル聞いてきたのか。

言葉を探しながら話すジュンくんにかわいさを覚えて、頭をぐりぐりしてあげようと思ったけど初対面だし何よりイケメンだからやめておいた。



ジュン「ふたりは付き合ってるの?」

と言いながら私とウォヌの繋がったままの手を指差したジュンくん。


「ちょっと!いつまで握手してるつもりなの!勘違いされるでしょ!」

ウォヌ「いいじゃん別に勘違いされても」

「いや、さっき初めて話したからね?今のジュンくんには言葉より行動の方が理解されちゃうから!!」


と勢いでスッと手を引き抜くことに成功した。

と思ったのに


「いや、ジュンくん?なにをしている?」

ジュン「僕も〜!」


やっと自由になったはずの手がまた、しかも今度は両手ごとジュンくんの大きい手に包み込まれた。


そんなこんなで初対面なのに距離感おかしいイケメンとお友達になってしまいました。



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作者名:tea | 作成日時:2021年11月25日 14時

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