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「…ニョンア」
「ジニョア"!!!」
誰かが僕を呼ぶ声がして、目が覚める。
開け放していたカーテンからは、既に上りきった太陽の光が差し込んでいて、眩しくて目が開けられない。
昨日は、Aさんとのひと時が頭から離れずなかなか寝付けなかった。
声の主はジェボミヒョンだった。
「ジニョン、これ見ろ。起きて。早く!」
声を荒げるジェボミヒョンの様子に、まだ寝ぼけたままの僕の頭でも、何かただ事ではないことが起こっているとわかった。
「…おはよう。何かあった…?」
上体を起こすとすぐに、ジェボミヒョンがこちらへ投げやったスマホが僕のかぶっていた布団の上に落ちる。
ボフッ、と空気を含んだ音がした。
「何かあったどころじゃない。」
ジェボミヒョンのスマホを拾い上げて暗い画面をタップする。
目に飛び込んできた画像のおかげで、一気に目が覚めた。
それは、昨日の僕。
と、
僕に手を引かれるAさんの後ろ姿だった。
「ネットに上がってる。もうニュースになってる。これ、お前だろ?」
声が出なかった。
頭が真っ白になるってよく聞く言葉だけど、実際に体感したのは初めてだった。
一瞬にして、全身の血の気が引いていくのがわかった。
「マネージャーから電話があって、俺も今知った。どういうことか説明しろ。」
ジェボミヒョンがその場に胡座をかいて座る。
窓から差す太陽の白っぽい光が、僕の手元とジェボミヒョンのスマホを照らして、画面に反射したその光に目が眩みそうになった。
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みな(プロフ) - ゆなさん» ゆなさんお久しぶりです(;ω;)!ありがとうございます!!長かったですよね!笑 本当にお待たせしました(>_<)!最後までありがとうございました☆☆ (2017年8月14日 15時) (レス) id: c62399c635 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - お疲れ様でした!長かったーー(><)幸せになれてよかった〜☆大好きな作品です。新作お待ちしてますね (2017年8月14日 9時) (レス) id: e9870e4d07 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - プーさんさん» はじめまして!!コメントありがとうございます( ; ; )!とても嬉しいです( ; ; )更新遅くて本当にすみません!!ご期待に応えられるようにがんばります(^-^)!!! (2017年5月20日 22時) (レス) id: c62399c635 (このIDを非表示/違反報告)
プーさん(プロフ) - 心がキューンと切なくなりました。もっと先を読みたい読みたいと一気に読んじゃいました。早く続きを読みたいです。 (2017年5月14日 2時) (レス) id: 1835c4437e (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - ひかりさん» そんな(TT)!とんでもないです!!ありがとうございます!!そんな風に言って頂けて、とても励みになります(TT)!近々更新できるようにいたしますので続きもよろしくお願いします♪ (2017年4月23日 3時) (レス) id: c62399c635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みな | 作成日時:2017年1月20日 1時