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商談が終わって会社に戻ると
誰もいないオフィスに
俺のデスクに座ってたガヤ。
｢まだ帰ってなかったんだ｣
｢玉を待ってたんだよ！行くよ
明日休みだし｣
って荷物まとめて鞄に勝手に
資料突っ込んで腕引っ張ってかれた
｢ちょ！どこに？｣
｢どこにって、遊びにだよ！
わたと二階堂もいるから！｣
って。珍しいメンツ。
なかなかないそのメンバーに
渋々ついてくと
連れてかれたのは個室の居酒屋さん。
｢玉森さん遅いよ！！｣
って嬉しそうな二階堂だけ既に
出来上がってて
｢……｣
｢裕太とりあえず座りなよ｣
って自分の席の横をぽんぽんって
叩いて誘導された。
ボスんって座ると
タイミングよくビールが運ばれてきて
｢いつの間に頼んだの？！｣
｢はい、失恋にカンパーイ！！｣
ってグラスをカチンと傾けた。
｢まさか玉森さんがみづきさんと
不倫してとはなあ〜｣
って、なんでもう知ってんの。
横でニタニタしてるガヤ。
絶対ガヤだわ。
｢はあ〜……｣
｢まあでもこれで前進めるじゃないっすか！！｣
って嬉しそうに言う二階堂。
いつもより声もでかいし、
もうやめて〜……
｢まあもう時効かなって思って｣
ってぼそっと話し出すガヤ。
｢不倫に時効はねぇよ｣
｢なんかそんな歌あったよね、
許されない、時効もない、払えない損害賠償〜｣
音を外しながら歌う横尾さん。
なんならそんな歌知らないし。
｢損害賠償？！請求されたんっすか？！｣
って目飛び出るくらい驚いてるし
｢払ってねぇよ、うるせぇ！
お前は1回黙れよ！！｣
二階堂の目の前に出されてた
水を勢いよく置いた。
｢玉森さん怒ってる！！もう！！｣
って不服そうに水飲んでる。
別に怒ってねぇよ？
先に言われたことには｢まじかよ｣って
思ったけど、みんなの優しさが嬉しかった
お酒もどんどん進むし
タバコの量も増える。
なんだか今日酔うの早いな〜
｢俺さ〜本当に好きだったんだよ〜｣
そして俺はダメになってた
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作者名：みつこ | 作成日時：2018年5月19日 0時
