愛してんだ。2 (ページ43)

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何時間たっただろう、
もうお父さんとミツと惟斗は寝ていた

｢泊まってく？｣

｢そおしようかな……｣

｢ん、お風呂入っておいで、
惟斗の事見とくから｣

｢うん、ごめんね｣

携帯を手に取り、
お風呂場で携帯を確認すると
LINEに

» 今日ありがとう、先帰ったんだ

って来てたのは裕太で、
返信しようか迷ったけど
なんか意識してるみたいでヤだし

» ん、お幸せに。

とだけ送った。
久しぶりに入る実家のお風呂は銭湯くらい
あって、ザバーと音を立てて入ると
何故だか少し居心地が悪かった。

｢はあ～｣

初めまして……か。

裕太はもう、割り切ったってこと。
諦めなくちゃ、
ううん、違う。
最初に何も言わず離れたのは私の方。

何も言わなくてもいつか戻れると思ってた。
だけど裕太が結婚して、
当たり前のことなのにまだ受け入れられずに
立ち止まってたのは私だけ。

ミツって言う旦那さんがいるのに
何度も裏切って、
他の人にうつつを抜かす私を包んで
見守ってくれていた。

結婚して5年、
最初はお互い義務みたいなところが
あったけど次第にミツの存在に
助けられて、ミツも私を求めてくれて
私もミツがいなくなった生活は
少しづつだけど考えられなくなっていた

でもね？
そおは思っていても、
なかなか吹っ切れれなくて
いつまでもうじうじしてるのは
完璧におわらせてないから。

いや、違うな……
裕太の中で完璧に終わったんだよね。

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お風呂を上がると、お母さんが
リビングで待っててくれて
私の部屋にミツの分の布団を敷いてくれていた

｢ミツ起きて……布団入るよ｣

｢んー……｣

目をゴシゴシ擦りおもむろに立ち上がった
ミツの肩を支えて、惟斗を片手で抱き
部屋に誘導した。

｢変な夢見たわ。｣

惟斗のこと寝かせながら
静かに話し出したミツ

｢どんな？｣

｢みづきが知らない男とリビングで
イチャイチャしてた。
で俺が止めに入って、そこで目覚めた｣

｢へーそおなんだ。｣

知らない男。誰のこと？

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