愛してんだ。2 (ページ39)

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｢初めまして｣

俺が割り切ったつもりで言った
言葉にこっちチラッと見て
作り笑顔で

｢……初めまして｣

って言うみづき。
俺は割り切ったよ。ちゃんと。
1からスタートするよ。
この気持ち封じ込めたんだよ。

その後みんなが散らばったタイミングで
2人が抜けたのを見て、自然に動いてた足。

どこいったんだ。

って思ったら抱き合ってた2人。
柱に隠れて聞き耳を立てると

｢最低だな｣

って愛おしそうに笑う北山さん。

｢……｣

最低だな？

｢会社のやついるし1人で帰れる？｣

って声聞こえてきた。

みづき二次会行かないの？
なんで？

｢よし行くか！！｣

って手繋ぎながら会場に戻って行った。

泣いてた？
みづきが何思って泣いてたのかは
わかんないけど
そんなに悲しいことあったのかな

会場に戻ると二階堂とガヤの輪の中に
北山さんとみづきがいて
賑やかにしていた、

｢裕！！
みんな写真撮るの待っててくれてるよ！｣

って手招きされて祭壇に座ると
次々と写真の渦に飲まれて
最後に来たのは会社の同僚やその他の
会社関係の人達だった。

｢ハイチーズ｣

カメラマンの奥に見えてる彼女の姿。
寂しく笑っているように見えた

二次会に行くとみづきの姿はなくて
宴会状態になっていた。

北山さんの方を見ると
女の子が集まってて
何年経っても会社でナンバーワン人気の座は
北山さんだって思った。

だけど前と変わったのは

｢えー結婚してるんですかー？！残念～｣

｢いや、嫁には逆らえないよ～｣

って女の子を傷つけずに断ってたところ。

やっぱり北山さん優しい。
そして、奥さんと言う存在価値を
きっと見出した、

｢あの人凄いね、人気｣

それは杏奈も認めていた。

｢まあ……な｣

｢奥さんも綺麗な人だったしお似合い｣

お似合い。
……他から見ればそおなんだ。

いや、お似合いだよな……そらそうだ

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