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それから宮田、二階堂、を先に送り
俺は家が近いから1番最後だった
ガヤと立川さんはと言うと
｢俺らこのあとあるんで！｣
ってホテル街に消えていった。
本当、元気。
｢ふぁ〜｣
と大きな欠伸をすると
バックミラー越しに彼女と目が合った
目を細めてニコッと笑う彼女。
惟斗くんはチャイルドシートの上で
眠っていた。
｢寝てていいぞ、玉森。｣
｢いえ、もう着くんで大丈夫ですよ｣
って言うと、｢そか｣って。
彼女も眠たそうだけど北山さんも俺も
お酒飲んでたから変わってやれないし。
｢ごめんな、運転……｣
って言うと
｢ん、大丈夫。｣
初めて今日会話した気がする。
｢あ、そこ曲がって｣
｢ほーい｣
｢ここでいいよ｣
ピーピーと車を停車させ
ドアを開き
｢今日ありがとうございました。
また週明けに！｣
って挨拶すると
後ろから小さく手を振ってる彼女。
｢……じゃ、おやすみなさい｣
｢おう、またな〜｣
って家に向かって足早に歩き出し
ちょうどエントランスについた時
プルルルルルル、プルルルルルル
｢はい？｣
｢あ、裕もうつく？｣
｢今エントランス。もうちょっとだから
待ってて？｣
｢ん、｣
エレベーターに乗り急ぎ足で
家の鍵を開け家に帰った。
別になんでもなかったんだけど
何かむしゃくしゃしてたんだ。
北山さんの言葉、見せつけるように
キスした唇。
彼女の最後北山さんに見えないように
小さく手を振る姿。
忘れたいのに忘れられない。
気づいたら杏奈のこと抱きしめてた。
｢どうした？酔ってる？｣
｢酔ってないよ。｣
｢甘えてんの？可愛いね｣
って背中をさする杏奈。
優しいな……あいつと違って。
離れないで、俺から。
俺……もうこの人でいいや。
結婚は勢い。
母親からそお聞いたことがある。
｢杏奈……結婚しよう｣
耳元で囁いた
｢え？｣
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作者名：みつこ | 作成日時：2018年5月19日 0時
