愛してんだ。2 (ページ28)

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お酒が進むにつれみんなぐでんぐでんに
なって行くのを横目で見てた。

飲んでなかったのはみづきだけで
惟斗くんもめっちゃ寝てるし。
子供の悪影響だろうな
なんて思いながら
酔えないでいた俺は客観視してた

北山さんも悪酔い。
二階堂は寝てるし、宮田もガヤも寝てた。
立川さん、俺、北山さん、みづきだけが
起きててなんだか気まづいな……

｢おい、愛。
お前藤ヶ谷と付き合ってんなら言えよ
俺らの中だろ？｣

って肩組んで隣に座ってるし。
明らかに機嫌が悪くなる彼女。

｢おい！みづき！何ムッくれてんだよ！！
お前もこっちこい｣

って自分の隣をぽんぽんって叩いて
こっちに促してるし。
みづき明らかに嫌そうじゃん。

｢……北山さん酔いすぎですよ
水飲んでください。｣

そおいい寝ていた二階堂と宮田を
跨いで、北山さんの前に水を置くと
大人しく水飲んでた。

｢でも北山さん！！
こんなに綺麗な奥さんいたなら
言ってくださいよ！！
私勝ち目ないじゃないですか～｣

おいおいおい、それはダメだろ。

｢ふふ、だろ～
超いい奥さんもらったよ～
料理もうめぇし、子供の面倒もよく見るし
何よりも｣

こっちをちらって確認して

｢ソッチの方も合うんだよね～｣

この人……何なの。

｢ミツ！やめてよ！！｣

本気で嫌がってる彼女。
こっちチラって見て気まづそうにしてた

｢きゃははは北山さん、最低！！
私と

｢立川さん！酔いすぎ！！トイレ行こっか｣

会話を割って入って
立川さんの腕をつかみトイレの前まで
連れてった。

今何言おうとした？

｢いくら何でもそれはダメだよ。
なんて言おうとしたの？｣

膨れっ面でこっちを見る立川さんからは

｢なんで止めんの？やめてください。
別に……いいじゃないですか。
嘘じゃないんだし。｣

明らかに泳いでる目。
自分が悪いことしてるって分かってんだ

｢だめだよ、みんな前向いてんだから
邪魔しちゃ。
知らない方がいい事だってあるんだよ｣

俺だってこのまま知らずに居れれば
どれだけ幸せだったか