愛してんだ。2 (ページ27)

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二次会で居酒屋に来た。

どぉなるかは知らないよ。もう

ただ気まづい空気感に
それを感じ取っていたのは当事者だけで

｢お前らいつから付き合ってたの？｣

｢ちょっと前ですよ！！｣

なんて言ってるがや。
いつも呆れるけどこうゆう時に
空気を読めないキャラは強い。

そしてもう1人、空気読めないキャラの奴。

｢北山さん！！
今更だけど奥さんの紹介して！！｣

なんて言ってる二階堂。
有難いよ、2人。

｢妻のみづきと息子の惟斗。
子供が産まれたこと知らなかったやつ
……多分宮田だけだな、笑｣

｢いやー……美人っすねー｣

なんて宮田は鼻の下伸ばしてるし。
本当……こいつだけは。

｢お前鼻の下伸ばすなよ、会長の娘だぞ。｣

って言うと四方八方から

｢まじで？！！！｣

って声が飛び交ってきた。
ガヤだけか、この中で知ってんの。

｢はい、会長の娘のみづきです。｣

なんて気まづそうにいう彼女。
結婚式来た人じゃなきゃ誰も思わないわな。

｢可愛い藤ヶ谷くんの隣に座ってる方は？｣

って、みづきが旦那の元愛人。
立川さんに話を振った。

変な汗がじわっと滲んだのは
きっと俺だけじゃないはずだ。

北山さんの表情見ても
心做しかそこに話ふんじゃねぇよ
みたいな顔してるし
多分俺が逆の立場でも同じ風に思う。

｢受付と案内をしています
立川愛です。
北山さんにはお世話になっていました｣

って。
本当女って怖い。
余計な事言わなきゃいいのに

｢あら、そうなの。｣

ってめっちゃ冷たくなってんじゃん。
昼まで

『あんな綺麗な奥さんだったら勝ち目ないな』

って言ってたじゃん。
ガヤの方見たら｢なに？？｣って
顔してるし。本当天然。

二階堂も宮田も2人が愛人だった事は
知らないし。

おれと北山さん、超気まづくね？

｢まあー……乾杯しようか｣

ってグラスを持って
みんなを促した、
俺こんなに人に気使える人間だったかな

なんて思ったのも束の間。
この後の方が地獄になることを
俺らはまだ知らなかった。

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