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スタッフへ挨拶を済ませて部屋へ急ぐ。もう部屋の目の前なので二歩や三歩で何が変わるわけでもないんだけど、でもあんなにかわいい顔で早く帰って来てって言われたら…もうほんとライブ後とは思えないくらい足取りが軽い。

BC「A〜?」

返事がない。僕の方が早く着いたってことはないと思うんだけどな…。あ。お風呂だな。一緒にはいろ。

BC「A、入るね?」

『…え?や、だめ!』

BC「もうお湯かけちゃった…今出たら風邪引くかも?」

『…』

あ、怒っちゃったかな。明日もライブだから断られないだろうと思ったのがバレてるな。

BC「…ごめ」

『電気』

BC「…エ?」

『電気、消して、早く』

Jesus…お許しだ。気が変わっちゃう前に電気を消して、手早く洗って、浴槽に潜り込んだ。離れようとするAをつかまえて腕の中に閉じ込めて目を閉じる。

BC「あー…癒される…」

『…お疲れさま、かっこよかった』

BC「本当?よかった…」

目が慣れてきて電気をつけていなくてもAの白い肌がぼんやり見えて…無意識に首にキスを落としていた。Aが息を呑むのが聞こえる。そのまま肩の方へ降りてごく薄く、小さくだけキスマークをつけた。

『だ、だめ…』

…反応的に全然だめそうじゃないけど、一旦止まる。ぎゅっと抱きしめると柔らかくてもう今すぐこのまま抱いてしまいたい。

『今日は、あしたライブだからだめ…』

BC「ンー…明日、ライブの後ならいい?」

『…ぅ、ん』

BC「ん、じゃああとちょっとだけ…」

『…っ、や、我慢できなくなっちゃうから、だめ…』

BC「しなくていいのに?ていうか我慢できなくなっちゃうの?」

『もう!だめ!』

あーかわいい、怒っちゃった。先にお風呂出たいのに僕の腕が邪魔で出れないね、かわいいね…。

BC「明日はワカツキサン?と来てくれるんだよね」

『うん、若槻さんプロデュースの服で行くよ』

BC「どんなの?」

『ないしょ♡…でもクリス好きだと思うよ』

BC「そんな格好でライブにくるの?だめだよA…」

『どんなの想像したの…笑』

BC「普段とは違う感じ?」

『うん、あ、でも元々持ってた服メインだよ』

BC「ふーん…?楽屋には来るよね?」

『うん、若槻さんはお子さんのなんやかんやで行けないって残念がってた』

BC「宜しくお伝えしておいて」

『うん、まだ言ってないから…SKZからとして伝えておくね』

BC「…ここ見えないよね?もうちょっと濃くしようかな…」

『だめだってば』

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作者名:c | 作成日時:2024年1月1日 1時

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