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変かもしれないけど、クリスがヤキモチ妬いたり怒ったりワガママ言ってくれるとちょっと嬉しい。もちろん嫌な思いをさせたいわけではないんだけど、わたしにくらい我慢したり遠慮したりしないでほしいなって思ってるから。

だから今も、ちょっと苦しいくらいのキスが嬉しくて。ヤキモチ妬いててかわいいのにわたしに触れる手は優しくて、逸らしてくれない目がかっこよくて、…どうしよう。

BC「アァ!」

『…?』

BC「ちょ、ちょっと待ってて…!」

そう言ってばたばたと鞄のところへ向かってごそごそと探っていたと思ったら、クリスが戻ってきてわたしの右手を取って…薬指に指輪を嵌めた。…エ?

BC「いや、あの…婚約指輪ってさ、左手の薬指じゃなくていいらしいんだよ」

『そうなの?』

BC「そうなんだって…だから、してほしくて…買っちゃった」

『軽いよぉ…』

BC「毎日しなくていいから…でも、僕と会えないときはしてくれてたら嬉しい」

『する、婚約指輪でしょ?毎日するけど…』

BC「失くしそう?」

『気をつけるけど…こわい、だってこんな…あ。もしかして』

BC「うん、ブレスレットと同じコレクションのやつ。そんなに高くないよ」

ショーメなのに高くないなんてそんなわけない。でもダイヤついてないし抑えめなのかな。…ブレスレットと同じホワイトゴールドの六角形が連なった形で、石のついてないシンプルなデザインで、すごく好み。

BC「…生活の邪魔にならないやつにしようと思ったんだけど…ダイヤついてるやつの方がよかった?」

『え?シンプルな方が好きだよ…?これも、綺麗』

BC「よかった…」

『ありがとう、うれしい…。ドラマロケにもして行くね』

BC「…うん」

『クリス…は、指輪は…できないよね?』

BC「…やめといた方がいいかも」

『そうだよね…』

BC「ごめんね?」

『ううん、もともと公開してからって思ってたし…わたしだけ、いいの?』

BC「僕がしててほしいから買ったんだよ?」

『…似合ってる?』

BC「うん、かわいい。…カモフラージュ用にもう何個か指輪買う?」

『大丈夫!十分だから!』

BC「でももう1個くらい…」

『じゃあ来年の誕生日に買って?』

BC「うん!いっぱ…」

『1個』

BC「…2個は?」

『今ぎゅってしてくれる方がうれしいんだけど?』

BC「Oh…ごめんねA、おいで」

『はぁい』

BC「一緒にお風呂入る?」

『んーん、1人で入る』

BC「……」

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作者名:c | 作成日時:2024年1月1日 1時

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