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『誕生日おめでと…ん』
BC「ヤー…いっぱいしようって言ったでしょ？」
とりあえず1回だけのつもりだったのに腕の中に閉じ込められて、逃げられなくなってしまった。2度3度とくちづけて、少しずつ熱っぽくなっていく瞳にのまれそうになりながら、でも、胸を押して離れる。クリスは不満そうな顔をしてるけど。
『ごめん、ちょっとだけ待って』
BC「…どのくらい？」
『んふ、5分くらいかな？…はいこれ、誕生日プレゼント』
BC「Aをリクエストしたと思うんだけど？」
そう、もう何をあげたらいいのかわからなくなって…悪手とわかってはいたけど撮影の合間に電話して本人に何が欲しいか直接聞いたのだ。だって部屋は物が少ないし、もう大体のものは持ってそうだし…あと時間がなかったから。そしたら僕が欲しいのはAだけだよ、と言われてしまって…恥ずかしいし出番は来るしでそのあとに撮るのが少しシリアスなシーンだったから大変だった。
結局クロムハーツなら大きく外すことはないだろうと思ってサングラスと、シンプルめなピアスを取り寄せてもらった。
BC「…これも、これもすごく嬉しいけど、Aがよかった…」
『…そっちは、後でね？』
BC「wow……どう？」
ピアスを付け替えてくれて、サングラスもしてくれた。
『うん、似合ってる』
BC「あ、手紙もあるね」
『や、それは…わたしがいないとこで読んで』
BC「なんでぇ！…A、僕今日誕生日じゃん？お願い聞いて」
『なに…』
BC「これ、今、Aが読んで？」
『んぇ、無理！』
BC「お願いお願いお願い」
『…顔見ないでくれる？』
BC「うーん…うん、しょうがないね？ハイ、ここでどーぞ」
本人を前にして読み上げる想定なんてしてなかったからめっちゃ恥ずかしいんだけど…！クリスの足の間に座らされて、肩に顎を乗せられてる。確かにこれなら顔は見えないけど…！まぁでもしょーがない、クリスめっちゃ嬉しそうだしな…やるか。
『…クリス、お誕生日おめでとう。生まれてきてくれて、わたしと出会って…好きになってくれてありがとう。いつも大事にしてくれてありがとう。ずっといっしょにいてね。……愛してる。っおしまい！』
BC「ヤー…Aこっち向いて」
向き直るとまたキスをされて、首に腕を回すとクリスの手がバスローブにかかった。まだ、だめ、その下は。
『あ、待って…えっと…ベッド、連れてって？』
BC「Oh…」
やばいなんかめっちゃ誘ったみたいになっちゃった！
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作者名：c | 作成日時：2023年11月15日 22時
