Peach! (ページ7)

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スピーキングの先生は普段は第一本部にいる方らしい。2歳年上の女性で本当に話しやすい。日常生活に活かすためというより今後の活動に活かすための授業なので自然と今後の活動の話になった。

韓国デビューは現状ソロ歌手としてのものになる。ドラマのOSTになりそうらしく、ドラマへのゲスト出演もありえると喜んでくれている。せっかくなので作詞もしてはどうかと言われたが…韓国語での作詞はもちろんはじめてなので少し不安だ。だって日本語でもけして自信があるわけじゃないのに…！

『オンニ、ちょっと不安なんですけど?』

先生「ケンチャナ〜！Aならできるよ！
下手くそだったら使われないんだから
1回やってみな〜！
　これ簡単なあらすじね、また明日♡」

薄情な言葉と笑顔を残して去っていってしまった…。オンニひどい…！

もらったあらすじを読むと、ドラマはラブロマンスらしい。昔の恋人に酷い仕打ちを受けて傷つき、恋愛はもうしないと決めていたヒロインが恋に落ちてしまったがそれを認めたくなくて…という話。

…ちょっとだけ共感できそうかも。
わたしも恋愛はもうしないと決めたのだ。
上手にできないから。

Peach!の解散後に関西から東京進出したての芸人さんと出会い付き合っていた時期がある。

当時バラエティに出始めたわたしと彼は、お互い大事な時期だったこともありファンには知られることのないように交際していた。デートにはなかなか出掛けられなかったがお互いに励ましあったり愚痴をいいあったり…上手くいっていたはずだった。

そうして付き合って半年が経つ頃には彼のバラエティ出演が少し落ち着きライブ出演がメインになっていた。反対にわたしはというと女優としての仕事がかなり増えてきていた。単純に空き時間がないこともあるが地方公演も多い彼との時間がどんどん作れなくなった。

そんな中、彼から仕事のスケジュール共有を提案された。深く考えることなくお互いに解禁前の情報があると断った。彼もそれは懸念していたようですぐに話題はその日のライブ終わりに後輩さんと飲みに行った時の話に変わった。

翌日。今度はGPSアプリを入れさせてくれと打診された。こちらも深く考えることなく携帯の充電を食うからと断るとすぐに諦めてくれた。あっさりした態度だったので特に気にしていなかったのだが今思えばそれが間違っていた。この時にもっと話しておくべきだった。

その日を境にLINEの件数が増え始めた。