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『…どうだった?』
BC「すごくよかった。もう完璧なんじゃないかと思うけど…強いて言うならここの部分がハスキーだともっといいかも」
『〜♪…こんなかんじ?』
BC『いいね』
『ありがとう!明日オンニに聞いてもらおう…』
BC「これどのくらいで書いたの?」
『授業終わってからだから…4時間くらい?』
BC「what?すっごい早いね、ハニと同じくらいかも…」
『そうなの?作詞の話誰かとしたことなかったからわかんなかった…。メロディはもらったやつだし遅いほうなのかと』
BC「いやいや…Aすごいよ」
『エ〜?褒めてくれてありがとう!笑 クリスが見てくれたおかげでいいかんじになったし、褒めてもらってご機嫌だから今日はこれで帰ろうかな。忙しいのにほんとにありがとうね、お邪魔しました!』
帰り支度をして振り向くとクリスも立っている。なんで?
BC「もう遅いし送るよ。一緒に帰ろう。Aは宿舎どのへんなの?」
作業の邪魔をした上に送ってもらうなんて申し訳なさすぎる。断ろうとしたが、頑として聞き入れない。元の椅子へ無理矢理座らせようと押したり引いたりしてみたが全く動かない。身長はそんなに変わらないのにこの差は何…?クリスは楽しそうににこにこ…いやニヤニヤしている。むかつく。わたしも筋トレする。
どうにもできないので今日は諦めることにした。大まかな立地を説明したところなんと我が家はstray kidsの2つある宿舎のちょうど中間辺りらしい。それならまだ罪悪感も少なくて済む。
タクシーに乗りこみ、うちに先に行ってくれるというので運転手さんへ行き先を伝える。
宿舎ではなく購入した部屋であることをクリスに話すと興味深そうに聞いてくれた。実は知り合いが昔住んでいたマンションで一度遊びに行ったことがあり、窓からの景色の素晴らしさ(と設備面)に惹かれていたので確認してもらい空室があると聞いた時にほぼ二つ返事で決めたのだった。
そんな話をしているうちに我が家の近くまで来たのでタクシーを降り、手を振って見送るとタクシーはUターンしていった。クリスの宿舎の方が事務所に近かったようだ。
あいつめ。
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作者名:c | 作成日時:2023年9月8日 5時