65話 足手まとい6/23 ページ21
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「おれらもできることをする！な、フウカ。」
チトセがあたしに同意を求める
そんなの聞かれなくたって答えはでてる
「当たり前でしょ！リトは友達だもん、絶対に取り戻そう！」
あたしとチトセとAは、お互いに顔を見合わせて頷く
「おれらにも何かできることはないか？」
千斗世と香鈴も身を乗り出して話に参加する。けれどAは
「いいえ、千斗世と香鈴はここで待っていてください。」と冷たく言い放った
「…それは、あたしらになんのチカラもないからか？」
香鈴が怖い顔をしてAに聞く
「その通りです。なんのチカラもない2人が来ても、簡単にシセラに心を壊されてしまうだけです。はっきり言って足手まといです。」
A…なにもそこまで言わなくても…
「リトは私とフウカとチトセで助けます。明日の鬼ごっこのとき、3人は隠れていてください。2人とも、後で道場に来てください、作戦会議をしましょう。」
Aはそれだけ言うとその場を去ってしまった。
「くそ…なんでおれは“普通”なんだ。」
「やっぱりあたしたちじゃ頼りにならない…か…」
「Aちゃん…」
千斗世と香鈴と風花はくやしそうに唇をかみしめてる。
3人はただの人間でシセラと戦うチカラを持っていない。けれどあたしは魔法界の魔女。“らくだい魔女”なんて呼ばれてるけど、あたしには魔力がある。
シセラを甦らせるきっかけを作ってしまったけれど、あたしはリトを助けるために人間界に来たのだと信じたい。
「あたし…がんばるよ。リトを絶対助けるんだ！」
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場所は変わり、ここはAの家から少し離れた山の中にある古びた小屋。そこにシセラとリトはいた。
シセラは窓辺に座り、沈みかける夕日を見つめている。
「………」
あれからずっと、フウカの言葉が頭から離れない
『大切な人を誰かに傷つけられてしまったの？』
そういわれた瞬間、なぜか1人の男が脳裏をよぎった。深い霧の中にいたその男は、顔はよく見えないが確かに自分へ笑みを向け、何か語りかけてきていた。
声すらも聴こえなかったが、自分の“本当の名前”を呼ばれているような気がする
“シセラ”とは、かつて読んだ本に出てきた悪魔の名前。
誰と読んだ？…記憶にない。
あいつは誰だ？…わからない。
我の本当の名前は…？
考えれば考えるほど胸が痛くなる。泣きたくなる。
「我は人形だから涙など出ぬのにな…」ポツリとつぶやいた言葉は夜の闇に静かに消えた
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アイリ(プロフ) - 雅さん» おぉ〜！なるほど！どんなテイスト（？）の本が好き？…って、トーク小説に行ったほうがいいよね？笑 (2018年12月2日 0時) (
レス) id: e05d6ed44b (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - アイリさん» ごめん返し忘れてた…好みにもよるからなあ…まずはあれかも！『きみが見つける物語』とか『14歳の本棚』みたいな短編集から読んでみて、好きな作者さんを見つけるのがいいかも！いきなり難しいやつだと続かないからね…私は本屋さんで好きな表紙の本を選んでるよ！ (2018年12月1日 16時) (レス) id: dd5685c21c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 雅さん» ああぁ！！！大人向けの本ね〜！！頭いい！さすがみやちゃん！！！難しい漢字多そう…オススメある？？ (2018年11月28日 23時) (レス) id: e05d6ed44b (このIDを非表示/違反報告)
雅(プロフ) - アイリさん» 本をたくさん読むの！青い鳥文庫とかポプラだけじゃなくて、大人向けのちょっと難しいやつ！色んな言葉とか表現の仕方があって面白いよ！ (2018年11月28日 23時) (レス) id: dd5685c21c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 雅さん» どんな勉強してるの！？ (2018年11月28日 2時) (レス) id: e05d6ed44b (このIDを非表示/違反報告)
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