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目の前にはヨンフン。
左右には彼の腕。
「コレ、知ってます。壁ドン、でしょ？」
「あー、うん。そうだね」
「どうする？」
「……なにが？」
だんだんと近づいてくるヨンフンの顔。
ニヤリと笑うその顔は妖艶だ。
彼の問いにはすっとぼけたフリをして答える。
やばい。この人目が本気だ。
そうこうしているうちにヨンフンの右手の指が顎にかかる。
そういえばこんな事、前にも誰かにされたな…なんて思っている間にもヨンフンは左腕の肘を曲げ更に身体は密着した。
「ヨンフンくん、そこまでだぜ？」
「……………」
「……………」
どうしよう、と考えていたAを救ったのは、予想外の人物。
「………豆に言われたら、仕方ないんだぜ」
最年少の豆原がニコニコと2人の間に入り込む。
ふんわりと一気に場は和み、お手上げだと言わんばかりにヨンフンはAから離れた。
ふぅ、と息をついたAはもうだいぶ笑いの波は引いたようだった。
「ありがと、豆ちゃん」
「いいえ」
ニコリと笑う豆原は先ほどの艶めかしいヨンフンとは真逆の爽やかさで。
Aは頬を緩め思わず彼の頬を両手で挟みわしゃわしゃと撫でた。
「うわっ、もう！やめてくださいよ！」
「んふふ、だって豆ちゃん可愛いんだもーん！」
嫌がる豆原など気にもせず、撫でることをやめないA。
彼女とてわかっていた。
豆原は嫌がってはいるものの、本気で振り払おうとはしていない事を。
彼はどこまでも優しくて、可愛いのだ。
「私の可愛こちゃん！うちゅちゅちゅちゅちゅ！」
「子供扱いしないでください！」
今度はAが追いかける。
その様子をお兄ちゃんたちは笑いながら見守っていた。
「なになに、鬼ごっこ？俺もやるー！」
「はい？何言ってるんですか純喜くん！」
「じゃあ純喜が鬼ねー！」
「だから違うってばAちゃん！」
突如始まった鬼ごっこに、室内は一気に騒がしくなる。
予定的にもこの後はお昼休憩だったので、スタッフたちも機材を片付けながら微笑ましそうに見ていた。
いつも強いプレッシャーに晒されているのだ、楽しそうにしている姿にケチをつけるものなどいなかった。
「はい次汐恩が鬼な！」
「はぁ？！」
河野が鶴房にタッチする。
思った以上の盛り上がりをみせた鬼ごっこのあと、慌てて昼食をとる汗だくのDOMINO組を見て、一体どれだけ練習したのだろうと他のグループからは勘違いされたとかされていないとか。
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chia(プロフ) - くまさん» くまさん！いつもコメントありがとうございます！かなり励みになっております……！S2も終わりかけてるのにまだS1完結してないですが、必ず完結させるので最後までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2021年6月4日 21時) (
レス) id: 6a7a25a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 更新ありがとうございます！楽しみにしてました:(^^)BO組尊い…とも尊い… (2021年4月30日 8時) (レス) id: ff03694f37 (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - わー！！更新嬉しすぎます！ともとの絡み、やすぽんの最適なタイミングの登場最高です(*^o^*) (2021年3月6日 6時) (レス) id: 05901fdeb9 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - くまさん» コメントありがとうごさいます！返信遅れてすみません……！もうバレてしまってるかと思いますが、ゴリゴリのよなともるき推しでして笑。今後も彼らには頑張ってもらおうと思ってます！ (2020年12月3日 22時) (レス) id: 6a7a25a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
chia(プロフ) - rikoさん» コメントありがとうございます！返信遅れてごめんなさい……！最近このお話は更新できてなくてすみません……。こちらの方もしっかりと最後まで書き上げるつもりなので、最後まで楽しんでいただけると嬉しいです！ (2020年12月3日 22時) (レス) id: 6a7a25a7a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chia | 作成日時：2020年6月16日 1時
