怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ45)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:64,428 hit

あとがきページ45

どうも皆さん、名月です。

『怪盗ラストVS我々だ!』、無事完結いたしました!!!

いやぁ、長かった!!

作者自身もびっくりです。

ここまで見てくださった皆々様、本当にありがとうございました。
感謝してもしきれません。

さて、『怪盗ラストVS我々だ!』はこれで完結なのですが、作者の願望で番外編を作りたいと思っております。

「いや、自分はこれでもう見ない」

という方は、それでも結構です。

「まだ見たい!!」

という神様は今後ともよろしくお願いします。

それでは、今宵の獲物を＿＿＿＿

―――――――――

｛Aside｝

気がつくと、俺は白いドレスに身を包んでいて。

気がつくと、隣にはカクハが俺と腕を組んでいて。

気がつくと、カクハと二人で青いバージンロードをゆっくりと歩いていて。

目の前には、22人のシルエット。

しかもその人達は全員白いタキシードを着ている。

そして、この場所。

さっきもバージンロードと言ったが…そう。ここは結婚式場だった。

え、なに？俺結婚すんの？

だとしたらなんでカクハが隣に？

そんで何よりも。

なんで、俺の相手が22人もいるのか。

今すぐにでも立ち止まりたい俺だがそれとは裏腹に俺の足は止まらない。

まるで何かに操られているようだ。

…いや。いやいやいやいや。

待って。超待って。

いや、ホントに。

え…え…？これなに。ドッキリ？一生に一度だけの結婚をこんなドッキリにさせるの？

だっておかしいじゃん。相手が22人って。

どう考えてもおかしいよ。

なんて思っている間も、式場の中心に向かっている俺達。

そうすると、必然的に相手の後ろ姿がよく見えるわけで。

その姿にひどく見覚えがあった。

「えっ…嘘」

どう見ても、この個性的な髪型は“彼ら”で。

夢だと思いたいこの状況に、視線を横に向けた。

見覚えのある後ろ姿に思わず現実逃避した俺は、横を見て絶句。

桜色のパーティドレスを着た、俺の親友が笑顔で俺を見ていたから。

「えっ…嘘」(二回目)

は、ハル…。

「おめでとう!A!」

何がだよッ!!

「綺麗だな、流石」

そしてなんでハルの隣にルディがいるんだ!!

確かにハルを頼むとは言ったけど!!

そんなにこやかに言われたら逆に腹立つんだけど!!

は!？(激怒)

「A。さぁ、行くと良い」

カクハがそう言って俺を22人の相手のところに向かわせようとする。

いや、カクハ？ご主人様？

やめて。俺22人と結婚するの？