怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ3)

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Ⅳ-53個目　悪魔の脅し方ページ3

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「なっ…!!？A、それは本当なんか!!」

グルッペンの問いに、Aは顔を伏せた。

何も言わないことから本当のことだとわかる。

「…何で…何でそんなことを…!!」

ハルが目に涙を浮かべながら叫ぶ。

「あぁー…感情的な女は嫌いなんだよなぁ。

何でって…そりゃあ仲間を殺すと脅せば誰だって言うこと聞くだろ」

「はっ…？今…なんて…？」

声の震えているぴくとはうすに、レアルカはニヤニヤと笑う。

「だぁーかぁーらぁー仲間を殺すって脅したんだよ」

「…この腐れ外道ッ!!!!!」

ハルが立ち上がってレアルカに再度斬りかかる。

レアルカは冷静にそれらを避け、足でハルの腹部を蹴った。

「がはッ…!!」

壁に背中を打ち付ける。

「ハルちゃん!!」

ルディがハルのもとへ走るも、レアルカがそれを許すはずが無い。

もう一度突風を引き起こしてルディを遠ざける。

「大丈夫だって。Aはお前ら人間と違って優しく扱うし、アイしてやる。愛情を注げばいいんだろ？生き物って」

「ゴフッ…お前…Aを何だと思って…!!!」

痛みに耐えながら起き上がるハルを、レアルカは感心した。

「お前、凄いな。今の蹴りはお前を気絶させる勢いでやったんだが、まだ意識があるとは」

「レア、ルカ…!!やめて…っ…」

ハルに近付くレアルカをAが必死に止める。

「はぁ…抗う体力、まだあったんだな。今すぐ消耗させようか」

と、レアルカはAの唇に自分の唇を押し付ける。

警察チーム「なっ…!!!!」

怪盗チーム「お前…!!!!」

「Aに…!!キスするなぁッ…!!!」

叫びながら無理矢理体を起こさせて剣を持つハルを、突風が邪魔する。

「んぅ、んんん…!!!」

「ふっ…は…」

軽い方ではない、深い方のキスにAが涙を流す。

最初は暴れていたものの、力が抜けたのか、Aは抵抗を止めてぐったりと項垂れた。

全員「A!!/Aちゃん!!/Aさん!!」

「そう騒ぎ立てるな。気を失っただけだから。それにこいつとはもう愛し合った仲だしなぁ？」

「お前…!!マジで腐ってやがる…!!!」

グルッペンが銃を発砲する。

それを軽く避けて嘲笑う。

「こんなの俺に当たったとこで効かねぇーよ」

「っ…!!!」

レアルカが腕を上に上げると、周りの壁が崩れ、そこからゾンビ達が現れた。

「!!何でこんな時に!!」

ガッチマンがすぐさま反応し、持っていたハンドガンで次々とゾンビの頭を撃ち抜く。

ゾンビの数はグルッペン達の三倍近くいる。