怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ13)

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Ⅳ-63個目　君達仲良いでしょページ13

険しい顔をしてこっちを見ているレノムにお礼を言う。

「そんな奴にやられてんじゃねーよ。さっさと倒せバカ女」

「なっ、バカとはなんだ!!バカとは!!」

レアルカの方がバカに決まってるだろ!!

「…あともう少しだったのに」

睨みをきかせるレアルカ。

絶対あいつの力、強いよな。

このまま戦っても俺の力が尽きれば終わりだぞ。

…じゃあ俺は…あまり悪魔の力を使わないように俺自身の力を使って戦わないといけない。

パルチザンは出せないな…。

無駄に力の消費が大きいんだよ。

ナイフで我慢するか。

懐からナイフを取り出してレアルカに向ける。

「それで俺に挑むのか？」

…舐められている。

「仕方ないだろ…力の消費が大きいんだ。これで戦うしかない」

「人間の体は不便だな、A」

「まぁな。でも良いこともたくさんあるんだぜッ」

レアルカを攻撃する。

やっぱナイフの方が使いやすいな。

アインスの武器だからって俺に合うわけじゃない。力が引き出されるだけ。

「くっ…さっきよりもスピードが上がったな…。それはお前が人間の体だからか？その体でナイフを使っていたから」

「それもあるが…これはあいつらから貰ったものでね。やる気が出るんだよ」

あいつらというのはヒラ達。

誕生日プレゼントで貰ったのだ。

「ほぅ…で、良いことっていうのは？」

「お前みたいな食事をしなくても生きていける悪魔と違って飯の美味しさがわかることッ」

ナイフだけでなく、蹴ったり殴ったりする。

「他には？…ッ」

レアルカの頬にナイフが掠める。

よし、当たった。

「痛みが知れるッ!!…ッ…」

蹴りが俺の腹に入った。

「それが不便と言うんじゃないか」

「いや…意外と面白いぞ」

べつにＭ、というわけではない。

「すっかり人間になっちまって…最強最悪の名は何処へ行った？『白銀の悪魔』さんよぉ」

『うるさいぞ、レアルカ。私は天使達に仲間を守れと言われたんだ。今の私は人間の身。貴様にそこまで言われる筋合いはない』

アインスが出てきた。

俺の口から声は出ているんだけどね。

「…てかさ、アインスとレアルカの関係って本当に友達？恋人とかじゃないの？」

ふと、疑問に思ったことを戦いながら聞いてみた。

「『はぁ？』」

二人から怒りの声。

「こんな奴と恋人ォお？」

『A、それは絶対にない。こいつとは腐れ縁だ』

「『こんなクソみたいな悪魔、死ねばいいんだ!!』」

二人の息がぴったりなので本当は仲良しなんだな。