怪盗ラストVS我々だ!Ⅵ【d!】 (ページ12)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:64,394 hit

Ⅳ-62個目　痛い、痛いって…!! ページ12

・

俺はバリアを解き、レアルカに攻撃を開始する。

「はぁッ!!」

ガンガンとレアルカにパルチザンを振り回すがすべて避けられた。

ちょこまかと動きやがって…。

「そんなんで俺を倒すつもりか？」

ニヤニヤと余裕の笑みを浮かべるこいつを本気で殴りたい。

うっわ!!何処ぞのクソ黒猫みたいで腹立つ!!

レアルカは俺の隙をついて蹴りを入れたりしてくるのでパルチザンの柄で防ぎつつ、こちらも炎で対抗する。

「…ちっ」

レアルカの服の裾が少しだけ燃えた。

次はその髪の毛を燃やしてやろう。

「食らえ!!」

髪の毛に向かって炎を投げる。

「甘いぞ!」

避けられるがそれは想定内!!

避けたところで思いっきり腹を蹴飛ばす!!

「グフッ…!」

まさか蹴りが来るとは思わなかったのだろう。

レアルカは避けることができずに俺の蹴りを受け止めた。

ハルに手を出したからな。同じやり方で苦しめ。

「ッ…相変わらず力が強いな…。おかげで口元が汚れた」

口の端に付いている血を雑に拭いながらレアルカが言った。

「ふはっ、油断しているからだ」

…実は、結構キツい。

悪魔の力って限りがあるんだよ。

さっきのバリアもそうだし、炎も。この状態だって力を使っている。

それに……。

チラッと彼らを見る。

楽しそうに笑いながらゾンビ達を倒している彼ら。

…つら…。

「…!!」

レアルカに、手首を掴まれた。

やっべ、油断してた。←

「お前も人のこと言えんだろ」

「はえーレアルカって人だったんすか」

ギチギチと俺の手首が締められる。

ちょ、地味に痛い…。

あと近い。顔が近い。俺にもその低脳が移るから離れて。

「…この細腕、折ってやろう」

瞬間、ボキッという鈍い音が手首から鳴った。

あまりの痛みに息ができなくなる。

こいつ、本当に折りやがった…ッ!!

「はは、こうやって抑えていればアインスも回復ができないだろう」

「ッ…わかってて離さねぇのかよ…」

力が入らずにパルチザンを落としてしまった。

俺の手から離れたパルチザンは蒼い炎に包まれて消えていく。

…ちっ。

「次は…そうだな、腕をもぎ取ってしまおう」

レアルカが力を入れて俺の腕をひねる。

「ッッ…!!!」

痛い…!マジで取れる、腕取れちゃう…!!

「A!!」

もう少しで骨が折れる時、俺の名前を呼んでナイフを投げてくれた人がいた。

「っ…」

ナイフを避けるためにレアルカが俺の手首を離す。

「…あー腕取れるかと思った!!

ありがとう、レノム」