��-28個目 ページ28
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瞬間、総統室の扉が開いて誰かが入ってきた。
「ご主人様!!」
白いワンピースに身を包んだ女の子が、手錠に繋がれているカクハを見て叫ぶ。
「!!あの子は、イアンじゃないか!？」
ナクマが言うと、女の子が目を見開いた。
「ナクマ…ナクマじゃない!!どうしてここに!？」
「それはこっちが聞きたいよ」
「私達のご主人様が捕まったって聞いて助けに来たのよ!!作戦を考えてて遅くなったけど」
それにしては遅すぎではないだろうか…
心の中でそう思う。
「待っててください、ご主人様!!今すぐ助けますから!!」
その言葉に我に返り、ゾムに指示を出す。
「ゾムッ!その子を捕まえろ!!」
「オケ、任せろっ!!」
ゾムならあのぐらいの女の子、簡単に捕まえられる筈。
…けど、あの子からはさっきの恐怖を感じない…。
いったい何だったんだ、あの恐怖は…。
「ッ!!皆、来て!!」
イアンがそう言ったのを聞いて、他にも人がいることがわかった。
そして。
「くっ…!？」
血だらけになったゾムが俺の近くの壁にめり込んでいた。
「なっ…ゾム!？」
キヨが駆け寄るが、ゾムは意識が無かった。
「ぅおい、グルッペン!!ゾムが気絶してるぞ!？」
「俺に聞くな!!俺だって何が起きてるか…」
視線をイアンに向けると、ニヤリと笑っていた。
「私の能力、教えてあげるね。
私が認めてない人が近付くと、全身血だらけになって吹き飛ぶのよ」
とっても楽しいっ!というような笑みを浮かべているイアンが心の底から怖いと思った。
「気をつけろ、そいつは…ちょっと厄介な奴だ…」
「そんなん見ればわかるわ…」
レノムの忠告なんか、意味無い。
俺の頬を冷や汗が伝う。
最高戦力のゾムがやられた…迂闊に手を出せん…。
それに、ここへ向かって来ている人の数が多い…。
気配が…多すぎる…。
「ふふっ、そうよ。下手に動いたら死ぬわ。まぁ、あなた達は死ぬ運命だけどね」
何もできないでいる俺達を嘲笑うかのように言うイアン。
今ならわかる。
こいつが、あの恐怖の正体だと。
こいつから感じる気配が一瞬にして変わったのだ。
「ご主人様!!」
「ご無事ですか!!」
「よくもご主人様を!!」
次々に、カクハの子供達が入ってくる。
「さァ、ゲームオーバーだよ」
俺達に近付いてくる彼らの手には、様々な武器が握られていた。
「抵抗すれば、私の能力で吹き飛ばすから」
殺気を込められて放たれた言葉に、俺は下唇を噛む。
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名月(プロフ) - @毒素組大好きさん» そんなに見てるんですか！？嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年5月24日 19時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
@毒素組大好き - 面白すぎてこの話を読むの3回目です笑それほど面白いんでありがとうございます！ (2020年5月20日 18時) (レス) id: 41ac5a4538 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 零さん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2019年8月6日 17時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごい面白くて一気読みしてしまいました…！シリアスとギャグが絶妙すぎて…本当好きです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！！！ (2019年8月5日 1時) (レス) id: 8f42cb60b1 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 栄養失調さん» ありがとうございます！！更新、頑張ります！！！！！（迫真） (2019年8月4日 17時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
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