��-27個目 ページ27
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カクハ、レノム、ザクロ(能力が動物になれるっていうあの人)、ナクマの順で床に正座させる。
「お前らに聞きたいことがあるんだが…」
「何だよ、全部話したじゃねーか」
口の悪くなったレノムにコネシマが吠える。
「なんやその態度は!!お前は犯罪者なんやぞ!？」
「うるせぇ!!誰がお前らみたいなキチガイ警察に手ぇ揉んで話すかっ!!」
それに反論するレノム。
「お前…!!」
「何だ、やるのか!？」
今にも殴り合いが起きそうな二人をゾムとトントンが止める。
「まぁ、でも。僕達は本当に全てを話したからね」
ザクロの言葉にカクハとナクマが頷く。
「で、グルッペンは私達に何を聞きたいのかな？」
「うむ、実はな…Aが、お前らを連れてここから出て行けって言ったんだ。それを守らずにここにいたらレアルカとかいう男が来て、俺達を襲った。
そいつと共にAもいて…俺はこうならないようにAが俺達を逃がそうとしてた、と思ったんや。
せやけど、どうしてお前らと一緒に逃げなきゃダメなのかわからない。
一緒に逃げれば、それこそお前らが逃げるんちゃうかって…」
「……」
無言のカクハ。
この沈黙が少し辛い。
「…心当たりはあるよ」
長い間を置いて、カクハは静かにそう言った。
「!本当か!!話せ!!」
すると、カクハは目を伏せた。
「言えないんか…？」
ペ神の言葉に、カクハは覚悟を決めたような表情をして口を開いた。
「私は、子供達の“ご主人様”でしょ？その子供達の中には君達と違って私を慕ってくれてる子もいたんだ。他の子達は施設にいるんだけど、…ほら、新聞で載ったじゃない。私が捕まったってこと」
それにこの場にいる全員が頷く。
「その記事を、私のことを慕ってくれてる子達が見ていたら……助けにくると思わない？」
そうか…Aは、このこともわかって、あんなことを言ったのか…。
「ありがとう、カクハ。おかげで助かっｔ」
“何か”に体が反応する。
ビリビリと空気が揺れ、嫌でもこれはただ事ではないとわかった。
何だ、何だこれは。
恐怖で、体が動かない。
「な、んや…これ…」
エミさんが呟く。
「っ…怒ってるね、あの子達…。今日は…満月だっけ…」
カクハも苦しそうにそう言って、窓を見た。
いつの間にか、雨は止んでいて大きな満月が輝いていた。
「私は…気にしてないけど…あの子達にしては君達は…」
＿＿＿殺さなければいけない敵なんだよ。
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名月(プロフ) - @毒素組大好きさん» そんなに見てるんですか！？嬉しいです！！ありがとうございます！！ (2020年5月24日 19時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
@毒素組大好き - 面白すぎてこの話を読むの3回目です笑それほど面白いんでありがとうございます！ (2020年5月20日 18時) (レス) id: 41ac5a4538 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 零さん» ありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2019年8月6日 17時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - すごい面白くて一気読みしてしまいました…！シリアスとギャグが絶妙すぎて…本当好きです！！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！！！！ (2019年8月5日 1時) (レス) id: 8f42cb60b1 (このIDを非表示/違反報告)
名月 - 栄養失調さん» ありがとうございます！！更新、頑張ります！！！！！（迫真） (2019年8月4日 17時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
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