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「おはよーございまーす」

『おはよー』

部隊に入って少し。
随分馴染んだなぁと
毎朝のルーティンになりつつある
円卓での朝食を前にしてシロは思う。

シロは今回3番手。
朝食担当のそらると、まふまふ、それからシロ。

「そらるさんが朝食担当ですか?
珍しいですね」

「おれは出来ないんじゃなくてやらないだけー」

ひょひょいと手馴れた様子で卵焼きを焼いている。
思ったよりも家庭的だ。とシロは思った。
ここだけの話であるが、
そらるは創作料理というか……
こんな感じでいいっしょ!
というイメージがあるので。

「あ!そらるさんそらるさん!
隠し味になんか入れません??」

「えっ」

「はー?お前またそんなこと言って
この前チョコ入れたら不評だっただろー」

「今回は失敗しませんって!!」

「お前おれのせいに出来ると思ってるだろ」

固まるシロを置いて進む会話。
ちなみにシロは料理は全くと言っていいほど。
幼い頃から軍育ち、上司は司令官と来たものだ。
舌だけは肥えている。

「ちょ、ちょちょちょちょちょちょ。
ま、待ちません?
なんか選択肢おかしくないですか??」

そらるが率先してふざけるんじゃないのか。
シロは嬉々として両の手にそれぞれ
蜂蜜とりんごジュースを持ったまふまふを
全力で押しとどめる。
それはカレーの隠し味ってやつです確か。

「えー卵焼き砂糖入れるからいけますよ!
ねぇそらるさん?」

「俺にその最後のスイッチ回すのまじでやめて」

「おっ、お願いだから、
お願いですから普通のが食べたいです私!」

嫌そうな顔をしながらも
そらるは入れることには好意的なようだった。
信じられないとシロは目を白黒させる。

「おはよー」

「っ、坂田さん!!!!!助けて!!!」

「?!なっなに?!どうしたん?!」

キッチンからの切羽詰った声に坂田が駆けてくる。

「まふまふさんを止めてください!!」

「えっ?!あ、卵焼きやん!うまそー!!
?隠し味の話??
俺ずっと
わさび合うんちゃうかなって思ってたんよー!!」

「わさび?!」

「さかたんおはよー
じゃあ蜂蜜とりんごジュースとわさび入れる?」

要らん人を呼んだ!!!!!!!
不味った、この人こっち側だったのね……。
いや、まぁ
ちょっと考えたら何となくわかるけど!

「志麻ぁ!!志麻ぁぁぁぁ!!!!!」

ものの頼みはあいつしか居ない。
そう思って叫んだ瞬間。

「朝っぱらから何やってんねん」

「センラさん!!!」

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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2022年8月9日 11時) (レス) @page5 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
飛行 - コメント失礼します。設定やストーリーがめっちゃ好みです!更新楽しみにしてます! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 389db75038 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 煮凝りさん» やったぁ!!なんかなるせちゃんっぽい口調だなと思ったのでww どうなっていくか楽しみにしてますね!! (2020年9月19日 22時) (レス) id: 7872226c18 (このIDを非表示/違反報告)
煮凝り - 月さん» ヴッ……ま、負けました……笑 (2020年9月19日 22時) (レス) id: aa379d1352 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - え、、、気になります〜!歌い手なのか?なるせちゃんとかしか思いつかない・・・  楽しみにしてますね〜! (2020年9月16日 20時) (レス) id: 7872226c18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:目に煮凝りができた | 作成日時:2020年9月12日 20時

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