2 ページ7
そろそろリハも終わるからそのまま進んでいくと思ってたんだけど、その子たちが外周を小走りしてるときに躓いて花道から落ちそうになった。周りはヒヤッとしたけど、怪我したわけではなかったのでざわつきを取り戻して、その子たちも笑ってたから無事に終わると思ったんだ。でもその時だった
橙「ちょ、ええ加減にしぃや」
康二の一言は誰も声が発せないほど周りを一瞬にして静かにさせて、いつも一緒にいるオレたちでさえ康二に声をかけれなかった。その顔にいつもの笑顔はなかったから。
橙「自分らさっきから何しとるん？
笑ってる場合やないやろ。
遊びに来てるんとちゃうで、仕事やんな？
怪我せんとすんだからええけど
怪我しとったらLIVE中止もありえるんよ
自分らのファンやって悲しむやろ
オレも楽しみやからその気持ちもわかるけど
やるべきことはちゃんとやれや」
まさか康二がここまできつく言うと想像すらしてなかった。その姿はオレたちがいつも見てる甘えん坊で泣き虫な康二ではなくて、とてつもなく大きくて威厳のある先輩な姿だった。オレが、康二のはるか後ろで踊っていたあの時に見た遠い遠い存在だった康二を思い出し、尊敬とともに少し寂しく感じた。
大「ほんま、みなさんすみません。
こいつらには後できつく言っとくんで
もう一回だけ今のとこさせてください。」
西畑君が関西を代表して謝って、もう一度全員でのとこだけリハすることになった。西畑君もオレと同じ歳なのに、やっぱり関西のセンターをしてる人だと思った。
全体のリハーサルが終わって各自楽屋に戻ったんだけど、康二はいなくて残りのメンバーだけが楽屋にいた。でも皆さっきの康二を思い出してるみたいで
白「さっきの康二くんカッコよかった...」
桃「うん、カッコよかった...」
緑「久しぶりにあんな康二見たよ...」
黄「あの康二がな...」
紫「あの甘えん坊が...」
赤「やっぱり関西のお兄ちゃんだね...」
青「いいけど...なんか良くない...」
皆少し複雑なんだろうな。メンバーの知らない一面を見た感じがして。
こんな会話をしてても康二が戻ってこなくて、オレは探しに行くことにした。楽屋を出ていろいろ回ったけどいなくて、やっと見つけたと思ったらスタッフさんたちと話してた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 743人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - たまごやきさん» コメントありがとうございます！初コメント嬉しいです！！ (2020年11月21日 18時) (
レス) id: c5febf3cdf (このIDを非表示/違反報告)
たまごやき(プロフ) - コメント失礼します！そばにいる、ドキドキする展開で続きが気になります！更新楽しみにしてます！ (2020年11月21日 11時) (レス) id: 1281d9d5d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とも | 作成日時：2020年9月5日 0時
