ジンクス！ ページ3
「いや、繋がってる…って言うか、この前転勤してきたのが二宮くんでさ…ほんとたまたまなんだよ。偶然なの。同じ部署で…」
なんだこれ。付き合ってる彼氏に、浮気してることバレた時する言い訳みたいになってきてる。なんだこれ。
「ふーん…なんか運命感じちゃうね？」
「いやいや、全然。あっちに言われるまで気づきもしなかったし…うん、まぁそれはそれで申し訳なかったけど…」
「もう、変なとこ真面目なんだから。十年以上前の話でしょ？そんなもんだよ。」
「そんなもん？」
「そんなもんそんなもん…て言うか、すっかりスルーされちゃったけど、俺まだ他の男の人にAちゃんあげる気ないからね！」
「あは、なにそれ、さぶろーくん私のおとうさん？」
「うーん……そうだね、おとうさんとはちょっと違うけど…昔から一緒に居る弟みたいなもんだしね。やっぱり、大事なおねーちゃんみたいな子がさ、変な男には捕まって欲しくないわけよ。そこは見極めなきゃね。…ほんとは、俺が幸せにしてあげたかったんだけど？」
「またまたあ、それに、さぶろーくんにはもっといい人居るよ。こんなに優しくてかっこいいんだから。」
「んふふ、ありがと、…でもね、Aちゃん。俺、初恋Aちゃんだったの。」
「へぇ……、…え？」
「なんか恥ずかしいなあ、うん、だけど、気づいたら好きだったよ、ずっとずーっと、片想いだったみたいだけど。とーさんから、いとこは結婚できるよって聞いた時、飛び上がって喜んでさ、一晩中、シンコンリョコーどこに行こうかなーとかAちゃんのウエディングドレスはどんなんなんだろーって考えたりしてさ。」
あ、こっちだよ、ってさぶろーくんが私の手を取った。
「…さ、さぶろーくん、ちょ、」
「…初恋は叶わないってジンクス、ホントなんだね。俺もそろそろいい歳だしなあ。諦めなきゃね。Aちゃん、小学校の時の好きな人から全然そーゆー人つくんなかったから、ちょっとだけ、いけるかなとか思っちゃってた。あーぁ、そっかー、好きな人、出来ちゃったんだなあ…ちょっと悔しい、……いや、嘘ついちゃった、かなり、悔しいなあ。」
「…ごめ、ん…」
「も〜謝らないの、どうせいとこ同士なんてそんなもんだよ？気にしない気にしない。なので、俺はAちゃんがちゃんと好きな人と、幸せな未来作れるよーに応援します！だからね、変な人には捕まって欲しくないの。俺の大事なAちゃんだもん。」
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あま - いつも楽しく拝見させて頂いてます!!! これからも応援してます!!! 頑張ってください!!!!! 待ってます!!!!! (2020年3月18日 1時) (
レス) id: 5287825b4c (このIDを非表示/違反報告)
さおりんご(プロフ) - とても面白く、いつも胸キュンしながら読ませていただいています。陰ながら応援させて頂いてますので更新頑張ってください！ (2020年3月17日 3時) (レス) id: 27caed879b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藤乃 | 作成日時：2020年2月1日 0時
