うえすとだいありー 1冊目 (ページ11)

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Tomohiro side

崇裕「それはなぁ～…、」

兄ちゃんが言った言葉は俺が上っ面では欲してなくても心の中でずっと欲しがっていた言葉やった。

崇裕「兄ちゃんやもん。兄ちゃんは弟大事にせなあかんからな。勉強のレベルなんて関係ない、大事なんは勉強つまらんくてもやり遂げればええねん。比べられたないなら、俺と一緒にオトンとオカンを見返してやろうや。」

智洋「…、おんっ！」

だいぶその言葉に救われた俺。
テストまでの3週間兄ちゃんに勉強を教えて貰いながら俺も必死こいて勉強して。
ついに今日は個票が帰ってくる日。

先生「神山ー。おめでとう、学年トップや。」

あの平均以下の俺が全部満点とはいかんかったけどまさかの学年トップ。
家に帰ると褒められ、何か一つお願いがあるなら言いなさい？と言われた。
だから俺はゆったんや。

智洋「俺は…俺の道を進んでくし、兄ちゃんも兄ちゃんの道がある。だからもう俺ら2人を比べんで。比較という縄で俺らを縛り付けんでや。」

そう言うと口々にごめんねってオトンとオカンは言うてきた。
え？あと？
読者さんの想像で話は道を変えてくで…？

End