3秒前 new ページ29
見つめ合って数秒。
『…A。』
再びともの顔が近付いて来て、私は目を閉じた…
…はずだったんだけど。
『もう！Aは危機感が無さ過ぎやねん！』
「……はい。」
遡る事、数分前。
目を閉じて、ともが近付くのを待っていたのに、突然何か思いついたように “あ！！” って叫んで。
『さっきの男誰！？』
それから始まったお説教タイム。
いくらただの会社の人って言っても、
『あかん！もう！絶対あかん！』
これの繰り返し。
ほんと心配性っていうか…過保護っていうか…
『男は舐めたらあかんの！
何かあったらどうするん！？』
「すみません…」
『謝って済んだら警察はいらん！』
「でも白石くんも松澤くんも彼女い…」
『そういう問題ちゃうの！』
「はい。」
めんどくさい。
でも、プリプリ怒ってほっぺ膨らまして。
怒ってるともには申し訳ないけど、可愛い。
それに、にやけが止まらなくて困る。
だって、ヤキモチ妬いてくれてるって事でしょ？
『…何ニヤニヤしとんの。』
あ、睨まれた。
「いーや、別に？
可愛いなって思っただけ。」
『…俺怒っとんのに。
可愛いなんて言われても嬉しない。』
いつかみたいに、プイッてそっぽ向かれる。
あーあ。拗ねたかな。
仕方ない。
うちのわんこ様のご機嫌を直してあげよう。
そーっと近付いて、
「とも、大好き。」
後ろからぎゅっと抱きつく。
耳に口を寄せてそう囁けば。
『…知っとる。』
ともは
“ずるいわほんま…”
なんて言って、ふわっと抱き締め返してくれる。
そっけない口調だけど、それは照れてるんだよね。
だってほら。
「ふふっとも顔赤い。」
『うるさい。』
やっぱり、照れているともをいじめたくなってしまうのは、いつもの事で。
でも、結局勝てないのは分かってる。
『あんまりうるさいと、黙らせんで。』
今日もお決まりの流れ。
急に男っぽくなるともの方が、ずるいと思う。
もう喋る暇なんて与えてくれない。
『…あれ、Aの方が真っ赤やん笑』
「…うるさい。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2522人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ａｏｒｉｎｇｏ - そこでリクエストなのですが、kumakichiさんが思われる2人の夏祭りを書いて頂けたら嬉しいです！長文失礼します。 (2018年3月15日 23時) (
レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
ａｏｒｉｎｇｏ - 私自身緑濃いめの虹色ジャス民なのでドキドキして読んでしまいました！『犬系彼氏。#K.Tomohiro』とっても面白くて大好きでまたkumakichiさんが書かれる物語が読みたいな♪と思いました。 (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
ａｏｒｉｎｇｏ - はじめまして。完結おめでとうございます！ (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
日向明音＊ハピブル＊夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 完結おめでとうございます！短編のリクエストなのですが、映画デートが良いです！恋愛映画の後帰った時に神ちゃんが「あれ、やる？」って言ってそのまま…みたいなのお願いします！ (2017年4月9日 17時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
kumakichi(プロフ) - マカロンさん» ありがとうございます！大好きなんてもったいないお言葉です…泣 とっても嬉しかったです！！次の作品も、よろしくお願いします！！ (2017年4月8日 11時) (レス) id: 42048662ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kumakichi | 作成日時：2017年2月19日 1時
