4秒前 ページ28
「ばかっ！！」
ともは、目をまん丸くして振り向いた。
『…は！？』
「返品なんて嫌。
交換なんてもっっと嫌！
のんちゃん？誰それ！知らない！！
手続きしといたって何…！？
そんなのしなくていい。」
『…A！？
え、ちょ、待って…』
もう、何言ってるんだろう私。
でも、このまま、ともと会えなくなってしまったら、もし何も伝えないまま終わってしまったら、一生後悔するだろう。
それなら、いっそ当たって砕けてしまえば良い。
「待たない！
他の人なんていらない！！
…私は、ともと一緒がいいの。
ともじゃないと嫌なの！
ともしか彼氏になって欲しくな…っ」
言おうとした言葉は、ともに飲み込まれた。
優しく触れる唇があったかい。
たぶん10秒くらいだったんだろうけど、何だかとても長い時間が経ったような気分。
ともは、最後に私の下唇を軽く噛んだあと、上手に音を立てて、離れた。
『…それ、本気で言うてる？』
私の肩を掴んで、不安げに私の顔を覗き込む。
「本気！めっちゃ本気！…です…」
『ははっ！可愛い。
あんなに叫んどいて、今更恥ずかしくなったん？』
笑ってそう言ったともに、ぎゅっと抱きしめられた。
ともの匂いにドキドキするけど、とっても安心する。
ともは、私の両方のほっぺに触れて、目があうように、私の顔を上に向けた。
『A、好き。』
そう言って、今までで一番嬉しそうに笑う。
久しぶりの、ふわって広がったともの笑顔で、一気に涙腺が崩壊した。
「…ック…とも…！！
ごめんなさい〜〜〜〜〜〜！！！…ッ…」
『泣きすぎやって笑』
「…だって…
何か接し方分からなくて、私冷たい態度とった！
とものこと傷付けたもん…」
ともは、涙でグシャグシャであろう私の顔を見て、楽しそうに笑ったあと、
『ほんまやで。嫌われた思うたもん。』
って言って、イジワルな顔で私を見つめる。
これは何か企んでる時の顔って、もう分かる。
『しゃあないな。
でも、俺は“ごめん”より、聞きたい言葉あるねんけど。』
“俺は言うたで？”
キラキラした目で見つめられたら、もう降参。
「私も…好き…です。」
『ふふっ嬉し。
よく出来ました。』
ともは、私の涙を拭って、はにかんだ。
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ａｏｒｉｎｇｏ - そこでリクエストなのですが、kumakichiさんが思われる2人の夏祭りを書いて頂けたら嬉しいです！長文失礼します。 (2018年3月15日 23時) (
レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
ａｏｒｉｎｇｏ - 私自身緑濃いめの虹色ジャス民なのでドキドキして読んでしまいました！『犬系彼氏。#K.Tomohiro』とっても面白くて大好きでまたkumakichiさんが書かれる物語が読みたいな♪と思いました。 (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
ａｏｒｉｎｇｏ - はじめまして。完結おめでとうございます！ (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
日向明音＊ハピブル＊夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 完結おめでとうございます！短編のリクエストなのですが、映画デートが良いです！恋愛映画の後帰った時に神ちゃんが「あれ、やる？」って言ってそのまま…みたいなのお願いします！ (2017年4月9日 17時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
kumakichi(プロフ) - マカロンさん» ありがとうございます！大好きなんてもったいないお言葉です…泣 とっても嬉しかったです！！次の作品も、よろしくお願いします！！ (2017年4月8日 11時) (レス) id: 42048662ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kumakichi | 作成日時：2017年2月19日 1時
