7秒前 ページ25
『お疲れさんだね。』
『ありがと。あ、せっかくだから一緒に飲まね?』
『いや、今日は「いいよ!」』
『そうこなくっちゃ!お姉さーん!!生二つ!』
同期二人は、席に着くやいなや、運ばれたビールを豪快に飲んでいる。
『…ちょっとA!ほんとにいいの?』
桜にこそっと耳打ちで聞かれた。
その気遣いが嬉しい。
でも今は大勢でいた方が、みんなの会話に集中出来て、気が紛れそうだ。
「うん!久しぶりに同期会みたいで良いじゃん?」
『…そう?無理はしなくていいからね。
帰りたくなったらすぐ言いな?』
「ありがと!よし、まだまだ飲むぞー!」
それからは、何も分からなくなるぐらいになりたくて、私は夢中で飲みまくった。
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「だぁらね?ともってすっごく優しくてね?
笑顔もめっっっちゃかわいいのぉぉぉぉ!!!!」
『『『あーはいはい。』』』
目の前のAの様子がおかしくなったのは、かれこれ1時間前くらい。
普段より明らかに早いペースで飲む彼女を心配していたけど、まさかここまで酔っ払うとは…
止めようとした時にはもう遅くて、酔いが回ってから延々と、彼氏らしき人の話をし続けている。
「料理も上手でね?可愛くて、私より女子力高くてね?でも男らしい所もあって!!!」
彼女はどうやら、その彼の事が相当好きらしい。
その証拠に、さっきから彼の良い所ばっかり喋っている。
たぶん最近の様子がおかしいのは、その彼と何かあったんだろう。
「…でもね?せっかく仲良くなれたのにね?
私がばかだったの!!うわぁぁぁん!!!!」
『ちょ!泣くな!!酔うといっつもこうなんだからもう〜!!!』
「絶対嫌われた!!
もう家帰れないぃぃぃ!!!!!!!」
『葉月!落ち着けって!まだそうと決まった訳じゃないだろ?』
いつの間にか全員でAを慰める会になってるし笑
「ともぉぉ…だい…す…き……」
『寝るな!おい!葉月!!!!』
最近なかなかゆっくり話せなかった事を、ちょっと後悔。
こうなる前にもう少し話を聞いてあげられたかもしれないし。
『よし、みんなでA、家まで送ろっか』
『まじかよ…』
『まぁ仕方ねぇな……』
ほんと、ほっとけないっていうか…手が掛かるやつだ。
酔いが覚めたら、今まで聞けなかった分、しっかり聞き出してやるからね。
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aoringo - そこでリクエストなのですが、kumakichiさんが思われる2人の夏祭りを書いて頂けたら嬉しいです!長文失礼します。 (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
aoringo - 私自身緑濃いめの虹色ジャス民なのでドキドキして読んでしまいました!『犬系彼氏。#K.Tomohiro』とっても面白くて大好きでまたkumakichiさんが書かれる物語が読みたいな♪と思いました。 (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
aoringo - はじめまして。完結おめでとうございます! (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
日向明音*ハピブル*夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 完結おめでとうございます!短編のリクエストなのですが、映画デートが良いです!恋愛映画の後帰った時に神ちゃんが「あれ、やる?」って言ってそのまま…みたいなのお願いします! (2017年4月9日 17時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
kumakichi(プロフ) - マカロンさん» ありがとうございます!大好きなんてもったいないお言葉です…泣 とっても嬉しかったです!!次の作品も、よろしくお願いします!! (2017年4月8日 11時) (レス) id: 42048662ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kumakichi | 作成日時:2017年2月19日 1時