15秒前 ページ17
「…とっともさん？あの、降りてくれると嬉しいかな〜なんて…」
近い。とにかく近い。
ともと私の顔の距離は、10cmも無いんじゃないかってくらい。
そんな状況で、私の両横に手をついて、じっと見つめてくるから、心臓に悪い。
『嫌や。俺だけやられっぱなしなんて、不公平やろ？』
ともはそう言って、楽しそうに笑った。
こっちはめっちゃ焦ってるんですけど！
『…んー、どこが弱いんやろ。』
そう呟いたともの唇が私の耳に近づいて、ふっと息を吹きかける。
「…ひっ」
『ふふっ楽し。耳、くすぐったいん？』
一気に顔が熱くなった。
ともがずっと耳元で喋るから、ゾワゾワする。
今度は、背中をともの指がなぞる。
「…っ！とも、ちょ…待って！」
『嫌や。まだ足りひん。』
初めて見るちょっと意地悪な笑顔にドキッとする。
…って見惚れてる場合じゃない！
どうにかして、ここから脱出せねば！
精一杯に思考をフル回転させるけれど、私の頭は既にパニック状態で、何にも浮かんでこない。
そうやって考えている間に、再びともの顔が近づいて来て、思わずギュッと目を閉じた。
…ん？脇腹に違和感。
「あひゃひゃひゃ！とも！やめ…くすぐったい〜〜！！」
『あかん。お返しや！』
そこから１分ほど、とものくすぐり攻撃を受けて、もうぐったり…
いや、確かに私もやりましたけれども。
１分て…長くないすか。倍以上ですよ。
瀕死の私を見て、さっきからとも爆笑だし。
「もーっ！意地悪…！」
せめてもの抵抗で、キッと睨んでみる。
『それは俺のセリフや。Aが最初に仕掛けたんやもん。』
…ごもっとも。
正論すぎて悔しい…
少しいじけて、うつ伏せで床に寝転ぶ。
すると、私の頭にともの手がフワッと乗った。
『ちょっとやり過ぎた。ごめんな、めっちゃ楽しかってん…』
クルッと仰向けになると、無邪気な笑顔のともが目に入った。
最初は本当に警戒されていたのに、今はこんなにも自然に笑ってくれる。
それが何だか嬉しかった。
「…ふふっ怒ってないよ。私も意地悪したし。」
『それ！めっちゃくすぐったかったんやで！
…まぁ、今日の所は許したる。』
頬を膨らましてプイッてしたとも。可愛い。
ついまたちょっかい出して、このあとこっぴどくお説教されました。
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ａｏｒｉｎｇｏ - そこでリクエストなのですが、kumakichiさんが思われる2人の夏祭りを書いて頂けたら嬉しいです！長文失礼します。 (2018年3月15日 23時) (
レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
ａｏｒｉｎｇｏ - 私自身緑濃いめの虹色ジャス民なのでドキドキして読んでしまいました！『犬系彼氏。#K.Tomohiro』とっても面白くて大好きでまたkumakichiさんが書かれる物語が読みたいな♪と思いました。 (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
ａｏｒｉｎｇｏ - はじめまして。完結おめでとうございます！ (2018年3月15日 23時) (レス) id: ad9686155e (このIDを非表示/違反報告)
日向明音＊ハピブル＊夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 完結おめでとうございます！短編のリクエストなのですが、映画デートが良いです！恋愛映画の後帰った時に神ちゃんが「あれ、やる？」って言ってそのまま…みたいなのお願いします！ (2017年4月9日 17時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
kumakichi(プロフ) - マカロンさん» ありがとうございます！大好きなんてもったいないお言葉です…泣 とっても嬉しかったです！！次の作品も、よろしくお願いします！！ (2017年4月8日 11時) (レス) id: 42048662ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kumakichi | 作成日時：2017年2月19日 1時
