第２１話 ページ22
チョロ松の後を追いかけていると、鉄の臭いが鼻をついた。次第にそれは、濃くハッキリと感じられるようになり、思わず鼻を手で覆い、においを嗅がないようにする。
そんな工夫をこなしながら、俺はチョロ松に追いついた。
主「…！」
ぴちゃりと何かが俺の靴を濡らす。それは、紛れもなく先程の異臭を発していた超本人であった。俺は靴底に付着したソレを地面に擦りつけると立ち尽くすチョロ松に声をかける。
主「おい、もしかしてそっちに死体とか…あるのか…？」
ぽんっとチョロ松の肩に手を置いた。その時、ふいに目と目が合ってしまう。
奥で倒れている男の死体と…。
青白い顔に、光の無い瞳。その瞳の下にはうっすらと隈が出来ていた。
年齢は四十代ぐらいであろうか。大きく膨らんだ腹に、放置されている髭。赤く染まっている体からは、灰色と思われるパーカーの色がかすかに見えた。手に指輪は無い。
建物を見てみると、一室だけ窓が開いていた。白いカーテンが風で舞い、窓が太陽に反射し、キラキラと輝く。これだけを見ると、飛び降りたことが分かる。
警察に連絡を……
そう思い、遺体から目を離した。
エクソシストと言っても、死体に出くわすことはそうそう無い。
だから、とても見てられなかった。
俺の頭に飛び散る血と、その他のブツがちらつく。
その度、胃から液体がこみ上げた。
主「…げぇっ………チョ、チョロ松ぅ……お前、よく見てられるな……ぅ」
珍しく弱音を吐きながら、壁を前に、座り込んだ。
口に手を当て、臭いを我慢する。
運が悪いな…俺。
元から運はない方だが、ここまでとは思ってなかった。
まぁ、悪魔に好かれるようなやつだ。運の神様が味方などしてくれるはずが無い。
あ。自分で言って、落ち込むやんけ・・・・・(ノД`)
主「チョロ松…ちょっとは慰め…………て……」
(゜o゜;！？
鉄の臭いとは明らかに違う臭いが背中から感じられた。
後ろから、何かが俺を包み込んでいる。
これは___
チ「…ハァッ…」
耳元で聞こえる吐息。
その息はやけに温かい。
主「(まさかっ・・・！！！)」
そのまさかだった。
通りで何もしゃべらなかったわけだ。
チョロ松は俺の服の襟をぐいぐいと、無理矢理どかす。
コイツ……………
死体の血で、欲、情しやがった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
今日の松
お「何？・・・たまには甘やかして欲しいの！そ、う・・ん・・もっと撫でで」
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桜餅 - 死人さん» 死人さん!!!頑張ってください!!! (2022年11月3日 21時) (
レス) @page41 id: 02688dffc8 (このIDを非表示/違反報告)
カマキリ - うぇ？神ですか?やっぱりピンク最こｕ((更新頑張って下さい (2021年11月17日 1時) (レス) @page48 id: 60cf18d06c (このIDを非表示/違反報告)
(*ﾟ▽ﾟ*)ﾌｫｫｫ(プロフ) - おもしろいです！更新待ってます！頑張ってください！ (2020年7月27日 18時) (レス) id: 99a4d56779 (このIDを非表示/違反報告)
風邪(プロフ) - 死人さん！シバです！更新待ってますよう( ；∀；) (2019年8月6日 17時) (レス) id: 41ed55b1cf (このIDを非表示/違反報告)
こまき(プロフ) - 更新を……恵んでください……⊂⌒~⊃｡Д｡)⊃ ﾋﾟｸﾋﾟｸ (2018年7月23日 23時) (レス) id: 89500cf1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：死人 | 作成日時：2017年3月24日 0時
