バレた？ ページ10
もしかして、俺ってバレた？
慌てて目をそらす
男はそのままカウンターへ
ほっとしたのも束の間、しばらくしてカウンターのほうからAさんの声が聞こえてきた
A「やばっ シワが増えるー！」
隣で優しく笑う背の高い男
何でシワよ？
あのバイトの男、ずいぶんなれなれしい感じ
ただのバイト仲間にしては仲良さそうに見える
無駄に背が高いせいか、いちいちかがんでAさんに顔近づけて会話してるし
男「俺、年上の女性好きですよー♪
付き合うのに年齢関係ないですし」
A「えっ、そうなの？！
遠藤くん年上好きって知らなかったー！笑」
聞き耳たててりゃ楽しそうな声
は？何それ
なんだか変な会話だけ、断片的に聞こえてくる
イライラしながらグラスの中の氷、ストローでつつきまくった
あーいらつくわっ
むかついてたらスマホが鳴った
画面にはLINEの受信通知
"しらすさんからメッセージが届きました"
一瞬誰？って思ったけど笑
ハッと気づいてカウンターの方見たけど、Aさんの姿はなかった
どこ行っちゃったんだろ？
トイレかな？
少しして、さっきの男もどっか裏の方に消えてった
遅くない？
Aさん、どこ行った？
残り少ないレモネードをすすりながら店員たちを観察
A「今日ほら、夏休みでパートさん少ないから〜」
するとほどなくして、Aさんの声が聞こえてきた
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作者名：たまさくら
| 作成日時：2023年8月2日 21時
