レモネード ページ8
急に俺が店に現れたらAさんびっくりするかな
・・・迷惑？
ただの客だもん
ただ、パン食べに来た客
迷惑じゃないよな？
俺が現れたらAさん喜んでくれる？
店、俺の家から歩いて行ける距離だった
ちょっとだけ期待しながら線路沿いの道、サングラスかけて歩いてく
あー、あそこかな？
遠目にでもわかる赤い屋根のかわいらしい店
静かな住宅街の中に突然行列が現れた感じ
こんな店あったんだ 知らなかったな
店員「いらっしゃいませ、トリュフパンご希望ですか？」
”トリュフのパンはいつも行列なんですよー”
Aさんの言葉思い出した
”お店でもおいしいパン食べられるんですよー”
紫耀「あー、いえ、ここで他のパン食べたいんですけど」
店員「ではこちらにどうぞー」
俺、一人飯苦手なんだけど
なんか、Aさんに会いたいって思ったら来ちゃってた
やばっ
俺、ストーカーみたいじゃん
やばいやつって思われちゃうかな？
店内見渡してAさん探すと、カウンターの中でドリンクつくってる姿見つけた
元気そうに仕事してるじゃん よかった、、、
白いシャツに白い帽子
赤いスカーフとエプロンがよく似合ってる
店員「こちらのカウンターでご注文どうぞー」
促されるまま、ホットサンドとレモネードのセットを注文した
Aさん、こっちに背中向けて作業してるから気づいてくれそうにない
いいのか悪いのか
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作者名：たまさくら
| 作成日時：2023年8月2日 21時
