既婚者 ページ11
男「なんだぁー、久しぶりに会えたと思ったのにー♡」
A「何？恋人みたいなこと言ってー笑」
扉の奥から声がしたと思ったら、ドリンクの前の機械でコーヒー作ってる
男「いや、好きとかじゃなくって 年とかより気が合うかとか
趣味が合うかとかが大事じゃないですか？ まあー、人によるかなあ」
紫耀「・・・」
そりゃそうだろっ
あいつ何言ってんの？！
男「俺、Aさんみたいな人なら絶対付き合いたいですけどっ♪」
ぶっ！
レモネードのどに詰まらせた
ゴホッゴホッ
酸っぱいからめちゃくちゃ鼻が痛い
アイツ、バカじゃねーの？
周りに他の店員いるのに口説いてる
ズズーッ
若干イライラしながらドリンク飲んでたらすぐにレモネードなくなった
男「あー、もしかして本気にしましたー？!笑」
A「しないでしょ、だいたい結婚してるんだし、」
男「ですよねー笑
俺はまあ、構わないですけど笑」
はあ？
マジ何言ってんだあの男
自分既婚者なのにAさん誘おうとしてんの？
ホント、バカじゃねーの？
めぐちゃん風の、背が高くてイケメンな男
全然、かすりもしないし似てもいないけど
空になったグラスの氷しつこくストローでつつきながら、ちらっとカウンターのほうに目をやると、あの男と目が合った
紫耀「・・・」
慌てて目をそらす
Aさん、早く戻ってこないかなー
戻ってきたらもう一杯レモネード飲みたいなー♪
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作者名：たまさくら
| 作成日時：2023年8月2日 21時
