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宮城side

あの日の次の日、案の定野球部の監督に怒られた僕。

由伸さんや周平さんにも笑われながら、スペシャルメニューをこなす僕。

紅林には「野球部すっぽかしてなにしてたの?」

ろーたんには「Aちゃんが落ち込んでる理由わかったの?」

と言われた。

「Aちゃんが落ち込んでたのは、愛犬が亡くなっちゃったんだって、ずっと一緒にいたワンちゃんだったから、立ち直れなかったらしい」

「へぇー、宮城が立ち直らせたの?」

「まぁ、、そー言われたらそう、」
「凄いじゃん宮城。」

「ありがとー、ろーたん」ギュー

「イチャイチャすな」ベシッ

「おー、さんこいち!今日も仲良いなぁ」
「福也さん!」

「そういえば福也さん久しぶりじゃないですか?」

確かに、ここ数日福也さんは野球部に顔を出していなかった。

「あぁー...愛犬が亡くなって..落ち込んでた」

愛犬が亡くなった?

「へぇー」

待てよ、福也さんの名字は[山崎]...

「あ、あの、福也さんって妹さんとかいますか?」

「なんだよ、宮城、、いるけど、、なんならお前らと同い年で、この学校だぞ?」

ですよね

「山崎Aちゃんですよね?」
「おう、、なんで知ってんの?」

「俺らのクラスメイトっすよ」

「え?!そーなの?!」

「福也さん知ってると思ってた」
「全然知らなかった...確かに最近Aの口からクラスメイトの男の子達っていうワードが出てきてたけど...まさか、お前らとは、、」

「いつもお世話になっております」

「ふふっ、これからも仲良くしてやってよ、アイツ野球好きだしさ」

それは、、もちろん、、、

でも、


先輩の妹好きになったんだ.....






「あ、大弥くーーん!!」

駅のホームで電車を待っていたら不意に名前を呼ばれた。
声だけでわかる、大好きな子の自分の名前を呼ぶの声。

名前を呼ばれただけでキュンとしてしまう。

こんなことをAちゃんが知ったらきっと笑われちゃうね

「今日も暑かったねー、、教室はそんなに暑くないのに1歩外でた瞬間汗が吹きでる...」
「そーだね、最近暑いね、、野球部の練習も過酷だよ」

「そっか、大弥くんたち野球部だもんね、お兄ちゃん知ってる?」

「もちろん、福也さんでしょ?この間話したよAちゃんのこと。」

「えー!!悪口言ってないよね?」

「笑、、さすがに言ってないよww」

こんな些細な会話が僕の胸を踊らすんだ

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作者名:にゃぎ | 作成日時:2023年9月1日 19時

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