-7- ページ8
宮城side
あの日の次の日、案の定野球部の監督に怒られた僕。
由伸さんや周平さんにも笑われながら、スペシャルメニューをこなす僕。
紅林には「野球部すっぽかしてなにしてたの?」
ろーたんには「Aちゃんが落ち込んでる理由わかったの?」
と言われた。
「Aちゃんが落ち込んでたのは、愛犬が亡くなっちゃったんだって、ずっと一緒にいたワンちゃんだったから、立ち直れなかったらしい」
「へぇー、宮城が立ち直らせたの?」
「まぁ、、そー言われたらそう、」
「凄いじゃん宮城。」
「ありがとー、ろーたん」ギュー
「イチャイチャすな」ベシッ
「おー、さんこいち!今日も仲良いなぁ」
「福也さん!」
「そういえば福也さん久しぶりじゃないですか?」
確かに、ここ数日福也さんは野球部に顔を出していなかった。
「あぁー...愛犬が亡くなって..落ち込んでた」
愛犬が亡くなった?
「へぇー」
待てよ、福也さんの名字は[山崎]...
「あ、あの、福也さんって妹さんとかいますか?」
「なんだよ、宮城、、いるけど、、なんならお前らと同い年で、この学校だぞ?」
ですよね
「山崎Aちゃんですよね?」
「おう、、なんで知ってんの?」
「俺らのクラスメイトっすよ」
「え?!そーなの?!」
「福也さん知ってると思ってた」
「全然知らなかった...確かに最近Aの口からクラスメイトの男の子達っていうワードが出てきてたけど...まさか、お前らとは、、」
「いつもお世話になっております」
「ふふっ、これからも仲良くしてやってよ、アイツ野球好きだしさ」
それは、、もちろん、、、
でも、
先輩の妹好きになったんだ.....
「あ、大弥くーーん!!」
駅のホームで電車を待っていたら不意に名前を呼ばれた。
声だけでわかる、大好きな子の自分の名前を呼ぶの声。
名前を呼ばれただけでキュンとしてしまう。
こんなことをAちゃんが知ったらきっと笑われちゃうね
「今日も暑かったねー、、教室はそんなに暑くないのに1歩外でた瞬間汗が吹きでる...」
「そーだね、最近暑いね、、野球部の練習も過酷だよ」
「そっか、大弥くんたち野球部だもんね、お兄ちゃん知ってる?」
「もちろん、福也さんでしょ?この間話したよAちゃんのこと。」
「えー!!悪口言ってないよね?」
「笑、、さすがに言ってないよww」
こんな些細な会話が僕の胸を踊らすんだ
64人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃぎ | 作成日時:2023年9月1日 19時