-6- ページ7
宮城side
ある日、Aちゃんが元気のない日があった。
｢どしたの？元気ないね｣
と聞いても
｢そうかな？元気だよ！！｣
と空元気で答えていた。流石にKYな紅林でもいつもと違うAちゃんに気づいて、気遣っている程だ。
｢そーかな？俺にはそうは見えないよ？｣
と、ろーたんが言った。
｢んー、ほんとになんでもないよ、、｣
と言ってAちゃんは教室から出ていった
｢Aちゃんどうしたんやろ｣
｢女の子だから色々あるんじゃない？｣
と、紅林とろーたんが話していた
｢宮城？｣
｢ごめん、今日部活休む｣
｢え？ちょ、宮城！！｣
僕はどうしてもAちゃんを放って置けなくて、最低限荷物を持って教室を出た。
この時、DH制のない高校と戦った時にヒットを放って一塁に走っていく時よりも速かったと思う。
｢Aちゃん！！｣
｢大弥くん、、？｣
｢どうしたの？そんなに息切れして｣
｢Aちゃんの、事が、、気になってﾊｧ、、｣
｢私のために？｣
｢そう、、辛いことがあるなら話して欲しい。｣
｢僕にできることは何でもする。｣
Aちゃんの為ならなんでもできる。
｢僕にできないことでも何とかする！｣
言ってくれたら力になるのに。
叶わぬ願いの独り言さ
ごめんね、野球部のみんな
好きというのは反射神経なんだ
｢そっか、、じゃあ、、話してもいい？｣
｢でも、ここじゃ、、ね、、｣
そう、僕らがいるのは下足
｢学校の近くのカフェに行こ｣
そう言って僕らはカフェへ向かった。
彼女はアイスココアを
俺は普通のお茶を頼んだ。
｢実はね、、｣
と言って始まった彼女な話は家で飼っていた犬が亡くなってしまったということだった
Aちゃんは小さい頃からそのわんちゃんと一緒で、でも最近になって老衰してしまい、この間亡くなってしまったらしい。
｢ずっと、一緒に入れるとは思っていなかったけど、、今だとは思わなかった、、ｸﾞｽｯ｣
｢そっか、、辛かったね、、、僕がなにかして解決する話じゃないけど、辛い思いをずっとしまいこんでいたら辛いでしょ？｣
｢些細なことでもいいから僕に話して欲しい｣
｢大弥くんに？｣
｢そう、僕に、、、というか紅林でもいいよ？あ、でもあいつは頼りにならないな、、ろーたんの方がいいかも、、｣
｢ふふっ、、大弥くんに話してよかった！ペットの話あんまり人にしなかったから、、｣
｢そーなの？｣
そこから、僕らはさっきまでの深刻さが嘘のように笑顔でお互いの動物愛について話した。
このことがきっかけでお互いが動物好きなことを知れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃぎ | 作成日時：2023年9月1日 19時
